研究活動

明生鍼灸院では、西洋医学と連携した科学的根拠に基づいた鍼灸治療を行うべく努力しています。
そのための、臨床研究や学会報告をご紹介します。


主な臨床研究

『 子宮内膜形状不良患者に高度生殖医療と鍼灸治療を併用した57症例 』
   共同研究:竹内病院トヨタ不妊センター所長
       (現 おち夢クリニック名古屋院長)越知正憲先生


ホルモン剤を使用しても子宮内膜が厚くならない方に対して
鍼灸治療を併用したところ、
約6割に子宮内膜の改善がみられました。
また改善された方のうち、
約5割が妊娠に至りました。

    これにより子宮内膜形状不良の方に対して、
         
鍼灸治療が有効であることが分かりました。



この効果は新聞でも取り上げられました。
(2001年12月28日、中日新聞)



『 中リョウ穴刺鍼が不妊症患者の子宮・卵巣血流に及ぼす影響 』
  共同研究:竹内病院トヨタ不妊センター(現 俵IVFクリニック院長)俵史子先生
       明治国際医療大学臨床鍼灸医学Ⅱ北小路博司先生
       明治国際医療大学臨床鍼灸医学Ⅱ(現 明治東洋医学院専門学校)
                      本城久司先生










子宮動脈の血管抵抗値(RI:resistance index)

  鍼灸治療後に、子宮動脈の約9割が抵抗値減少・子宮放射状動脈も約7割が抵抗値が減少しています。

  血管抵抗値が減少したことは、
    鍼灸治療により
子宮の血流が改善した事を示しています。






『ART難治症例に対する鍼灸治療の臨床的検討 』

高度生殖医療を5回以上行うも妊娠できなかった方の鍼灸治療の経過です。


全体の43%が妊娠に至りました。
そのうち
自然妊娠・人工授精での妊娠が約1割
体外受精をされた方のうち、
約7割の鍼灸治療開始後1回目の胚移植で妊娠されました。
ARTを10回以上不成功の方も妊娠されています

   体外受精を繰り返しても妊娠に至らない難治例の方にも、
           鍼灸治療が有効である
ことがわかりました。







『陰部神経鍼通電療法は採卵結果を向上させるか』

骨盤内の臓器に関連する神経の一つである陰部神経に鍼と電気の刺激を併せて行った結果です。

同じ卵巣刺激条件下で陰部神経鍼通電療法を3周期行った後の採卵において
45.3%の周期で採卵個数が増加
しました。

卵巣にある卵子は1周期で成長してくるわけではなく、
少なくとも3か月以上かけて成長することが知られています。

今回の結果から、卵子が成長する3ヶ月の間しっかり鍼灸治療をしておくことで
採卵個数が増加する
可能性が考えられました。






『 不妊症患者の抑うつ症状に対する鍼灸治療の効果 』

エディンバラ産後うつ病自己調査票(EPDS)を指標に鍼灸治療の効果を検討しました。


得点が減少したことから、鍼灸治療を続けると気持ちの落ち着きや不安の解消につながりました
特に、不安が強い高得点者では得点が大きく減少し、より効果的であったとの結果になりました。



当院の別の研究では
鍼灸治療を受けた
約2割の方が自然妊娠されていることが
わかりました。                →→


鍼灸治療の効果が
抑うつ症状を改善し
リラックスに繋がった
と考えています。

鍼灸治療で抑うつ症状の改善が期待できます。





この研究も新聞で取り上げられました。
(2005年6月12日、中日新聞)







『妊娠初期患者への鍼灸治療の安全性について』

妊娠が判明した妊娠初期の方へ鍼灸治療を行った安全性についての研究です。


日本産婦人科学会が提示している年齢別の流産率と、当院で治療し妊娠した方の流産率を比較したところ
年齢別の流産率に大きな差はみられませんでした。


妊娠初期に鍼灸治療を行っても、安全であることが示されました。


日本受精着床学会での活動

 診察指装着型オキシメーターを用いた鍼治療効果に関する研究(2016)



日本生殖医学会での活動

鍼治療はART難治症例の妊娠率向上に寄与するか?(2006)
仙骨部鍼刺激が不妊症患者の子宮動脈循環に及ぼす影響(2006)

仙骨部鍼治療はARTの妊娠率と妊娠するまでの期間に影響を及ぼすか?(2011)
高度生殖医療における鍼灸治療の併用効果に対する検討(2011)

不妊症患者の抑うつ状態の評価と鍼灸治療が及ぼす検討(2014)
妊娠初期患者への鍼灸治療の安全性について(2014)



全日本鍼灸学会での活動

第66回大会(平成29年 東京)
 鍼治療を併用した胚盤胞移植の検討
 ≪シンポジウム4≫
   鍼灸に関する臨床研究をいかに発展させるべきか ~真の医療として、その科学化に向けて~
   「症例集積研究について」のテーマで講演しました。

第65回大会(平成28年 北海道)
 不妊治療に対する鍼治療の検討
 不妊症患者の睡眠状態が抑うつ状態に及ぼす影響について(その1)
 不妊症患者の睡眠状態が抑うつ状態に及ぼす影響について(その2)

第64回大会(平成27年 福島)
 不育症に対する鍼灸治療後の流産率と生児獲得率の報告
 不妊症患者におけるEPDSと身体症状の関連について
 不妊症患者における初診時および妊娠中・産後における抑うつ症状の推移に関する検討 
 
第63回大会(平成26年 愛媛)
 陰部神経鍼通電療法は採卵結果を向上させるか
 妊娠初期患者への鍼灸治療の安全性について

第62回大会(平成25年 福岡)
 早期離脱する不妊症患者のEPDS得点
 不妊症患者の抑うつ症状に対する鍼灸治療治療の効果の検討
 4施設による骨盤位に対する鍼灸治療の効果の検討ー第5報ー

第61回大会(平成24年 三重)
 仙骨部鍼刺激がARTの妊娠率と妊娠までの期間に及ぼす影響
 当院不妊症患者における脱落症例の検討ー第2報ー
 鍼灸院に来院する不妊症患者の抑うつ症状と妊娠に関する検討

第59回大会(平成22年 大阪)
 当院不妊症患者における脱落症例の検討
 不妊症患者の身体症状と妊娠との関連性の検討ーARTと鍼灸を併用した妊娠例での検討ー
 不妊症患者の身体症状と妊娠との関連性の検討ー自然妊娠・一般不妊治療の妊娠例での検討ー
 不妊症患者の身体症状と妊娠との関連性の検討ー妊娠に至らなかった症例での検討ー

第58回大会(平成21年 埼玉)
 不妊患者の出産アンケートにおける妊娠中の鍼灸治療に関する意識
 体外受精反復不成功例に対して陰部神経鍼通電療法を試みた1症例

第57回大会(平成20年 京都)
 ARTにおける卵巣低反応症例に対する陰部神経鍼通電療法の試み
 不妊症患者に対する鍼灸治療と流産率の検討
 不妊症患者における下部尿路症状と不妊との関連性に関する検討
 不妊症患者における月経症状の変化と妊娠の関係
 中リョウ穴刺鍼が不妊症患者の卵巣血流に及ぼす影響

第56回大会(平成19年 岡山)
 骨盤位への鍼灸治療の検討
 ART難治症例に対する鍼灸治療の臨床的検討
 中リョウ穴刺鍼が不妊症患者の子宮循環に及ぼす影響

第55回大会(平成18年 石川)
 不妊症患者の月経所見(1)初診時における月経所見の比較検討
 不妊症患者の月経所見(2)月経障害指数調査票の推移
 難治性不妊症に対する中リョウ穴刺鍼併用の試み

第54回大会(平成17年 福岡)
 当院における妊娠に至った176名の実態調査
 自然妊娠に至ったART経験者13症例

第53回大会(平成16年 千葉)
 不妊症患者における健康チェック表の分析
 健康チェック表の各層別上位5項目の推移

第52回大会(平成15年 香川)
 子宮内膜形状不良患者にARTと鍼灸治療を併用した57症例の追試
 妊娠群・非妊娠群における健康チェック表の分析
 不定愁訴指数の減少と妊娠との関係
 明生鍼灸院における不妊症患者の動向調査
 反復流産患者における流産率の検討
 習慣流産患者における流産率の検討

第51回大会(平成14年 茨城)
 子宮内膜形状不良患者に凍結融解胚盤胞移植と鍼灸治療を併用した57症例
 機能性不妊症に鍼灸治療を併用した24症例
 不妊症患者377名の初診時における健康チェック表の分析