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妊活の豆知識

メラトニンは妊活・不妊治療中の助けになる?その効果を解説

妊活中や不妊治療を受けている方々の間で、「メラトニン」という成分が注目されています。
メラトニンは睡眠の質を高めるだけでなく、その強力な抗酸化作用によって卵子や精子の質に良い効果をもたらす可能性が研究で示唆されています。

この記事では、メラトニンが妊活や不妊治療においてどのように役立つのか、その具体的な効果や安全な活用方法について詳しく解説します。

そもそもメラトニンとは?「睡眠ホルモン」と呼ばれる理由

メラトニンは、脳の中心部にある松果体という器官から分泌されるホルモンです。
主な働きは、人間の体内に備わっている体内時計を調整し、覚醒と睡眠のリズムを整えることです。
具体的には、朝に太陽の光を浴びるとメラトニンの分泌が止まり、体が活動モードになります。

そして、夜になり周囲が暗くなると分泌が始まり、自然な眠りを促します。
このように、1日のリズムを作り出し、質の良い睡眠に深く関与していることから「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。
このホルモンバランスは、健康維持はもちろん、生殖機能にとっても重要な役割を担っています。

メラトニンが妊活をサポートする2つの効果

メラトニンが妊活のサポートとして期待される最大の理由は、その強力な抗酸化作用にあります。
不妊の原因の一つとして、活性酸素による体の酸化ストレスが挙げられますが、メラトニンはこの酸化ストレスから体を守る働きを持っています。

この効果が、特に卵子や精子といった生殖細胞の質の維持・向上に寄与すると考えられています。
男女双方の生殖能力に対して良い影響をもたらす可能性があり、不妊治療の現場でも注目されています。

卵子の質を保護する抗酸化作用

女性の体内で卵子が老化する原因の一つに、活性酸素による酸化ストレスがあります。
活性酸素は卵子の細胞を傷つけ、質の低下を招くことがあります。
メラトニンは非常に強力な抗酸化物質であり、卵子をこの活性酸素のダメージから保護する重要な役割を果たします。

実際に、卵子を育む卵胞液の中には高濃度のメラトニンが存在しており、卵胞の発育段階から卵子の質を守っていると考えられています。
この働きにより、卵子の質の低下を防ぎ、健康な状態を維持する効果が期待され、不妊治療の一環として応用されることがあります。

男性の精子の質向上にも期待

メラトニンの抗酸化作用は、女性だけでなく男性の生殖機能にも良い影響を与える可能性が示されています。
精子も細胞であり、活性酸素による酸化ストレスにさらされると、DNAが損傷したり運動率が低下したりするなど、質の低下につながることがあります。

メラトニンは、精巣や精子自体を酸化ストレスから保護する働きがあると考えられています。
これにより、精子の運動能力や正常な形態を持つ精子の割合を改善する効果が期待されています。
男性側の不妊要因にアプローチする一つの方法として、その可能性が研究されています。

妊活でメラトニンを摂取する具体的な方法

妊活においてメラトニンの効果を期待する場合、その摂取方法には大きく分けて2つのアプローチがあります。
一つは、サプリメントを利用して直接的にメラトニンを補う方法です。
もう一つは、日々の生活習慣を見直すことで、体内で自然にメラトニンが分泌されるのを促す方法です。

どちらか一方だけでなく、両方を組み合わせることで、より効果的に体内のメラトニンレベルを整えることが期待できます。
ここでは、それぞれの具体的な方法について解説します。

サプリメントで摂る場合の適切な摂取量とタイミング

サプリメントでメラトニンを摂取する場合、不妊治療を専門とするクリニックなどでは、1日あたり3mgという量が処方されるのが一般的です。
メラトニンは睡眠を促すホルモンであるため、摂取するタイミングとしては就寝の1〜2時間前がおすすめです。
これにより、自然な眠りのリズムをサポートしつつ、その抗酸化作用を期待できます。

ただし、日本国内ではメラトニンのサプリは医薬品扱いとなり、市販されていません。
個人輸入などで入手は可能ですが、自己判断での使用は避け、必ず医師に相談の上、適切な量や用法についての指示を受けるようにしてください。

日常生活でメラトニンの分泌を促す生活習慣

サプリメントに頼るだけでなく、日常生活の中でメラトニンの分泌を自然に促すことも非常に重要です。
まず、朝起きたら太陽の光をしっかりと浴びることで、体内時計がリセットされ、夜のメラトニン分泌の準備が始まります。

夜間は、スマートフォンやパソコンが発するブルーライトを避けることが大切です。
ブルーライトはメラトニンの分泌を抑制してしまうため、就寝前は使用を控えるか、ブルーライトカット機能を活用すると良いでしょう。
また、メラトニンの材料となるトリプトファンが豊富な乳製品、大豆製品、バナナ、ナッツ類などを食事に取り入れることも、体内での生成を助けます。

メラトニンの摂取はいつまで続ければいい?

メラトニンサプリメントを妊活のために摂取している場合、いつまで続けるべきかは重要な点です。
妊娠中のサプリメント摂取に関する安全性はまだ十分に確立されていないため、多くの医療機関では妊娠が確認された時点で摂取を中止するよう指導しています。

特に、妊娠初期は胎児の重要な器官が形成される大切な時期です。
自己判断で摂取を続けることは避け、妊娠検査薬で陽性反応が出た場合や、医師から妊娠の診断を受けた際には、速やかにかかりつけの医師に報告し、継続の可否について指示を仰ぐ必要があります。

メラトニンを利用する前に確認したい注意点

メラトニンは妊活において有益な効果が期待される一方で、利用する際にはいくつかの注意点を理解しておく必要があります。
副作用のリスクや過剰摂取の影響、他の薬やサプリメントとの飲み合わせなど、安全に使用するために知っておくべき情報があります。

また、妊娠が判明した後の対応についても事前に確認しておくことが大切です。
これらの注意点を踏まえ、専門家と相談しながら慎重に活用を検討してください。

考えられる副作用と過剰摂取で起こりうること

メラトニンは比較的安全性が高いとされていますが、副作用が全くないわけではありません。
報告されている副作用としては、翌朝の眠気や倦怠感、頭痛、めまい、吐き気などが挙げられます。

これらの症状は、推奨される量を超えて過剰に摂取した場合に現れやすくなります。
特に、海外製のサプリメントは含有量が多い場合があるため注意が必要です。
もし副作用と思われる症状が出た場合は、直ちに摂取を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
指定された量を守り、体の変化に注意を払うことが重要です。

他の薬や妊活サプリとの併用は慎重に

メラトニンを摂取する際には、他の薬や妊活サプリとの併用に注意が必要です。
例えば、睡眠薬や精神安定剤、抗凝固薬、血圧降下薬など、一部の医薬品と相互作用を起こす可能性があります。

効果が強まりすぎたり、予期せぬ副作用が出たりすることがあるため、常用している薬がある場合は必ず医師や薬剤師に確認してください。
また、複数の妊活サプリを組み合わせる際も、成分が重複して過剰摂取にならないよう配慮が求められます。
新しいサプリを始める前には、専門家に現在使用中のものを全て伝えて相談することが安全な利用につながります。

妊娠がわかったら摂取を続けても良いか医師に相談しよう

妊活中にメラトニンサプリメントを服用していた場合、妊娠が判明した後の対応は非常に重要です。
現時点では、妊娠中のメラトニン摂取が胎児に与える影響について、安全性が完全に確立されているわけではありません。

そのため、多くの専門家や医療機関では、妊娠が確認された段階でサプリメントの摂取を中止することを推奨しています。
自己判断で服用を続けることは絶対に避けてください。
妊娠がわかったら、できるだけ早くかかりつけの産婦人科医にメラトニンを摂取していたことを伝え、今後の対応について具体的な指示を受けることが不可欠です。

サプリメントの前にまずは睡眠リズムの改善を

メラトニンの妊活への効果を知ると、すぐにサプリメントの利用を考えがちですが、その前に取り組むべきことがあります。
それは、生活習慣を見直し、質の良い睡眠を確保することで、自分自身の体内でメラトニンの分泌を正常化することです。

メラトニンは本来、体内時計のリズムに従って自然に分泌されるホルモンです。
朝に日光を浴び、夜はブルーライトを避けてリラックスする時間を作るなど、基本的な生活習慣を整えることが最も安全で根本的な対策となります。
サプリメントはあくまで補助的な選択肢と位置づけ、まずは健康的な睡眠リズムを取り戻す努力を優先させましょう。

まとめ

この記事では、メラトニンが妊活や不妊治療においてどのような役割を果たすかについて解説しました。
メラトニンの持つ強力な抗酸化作用は、卵子や精子の質を酸化ストレスから守り、その機能をサポートする可能性があります。

摂取方法には、生活習慣の改善によって自己分泌を促す方法と、サプリメントで補う方法があります。
しかし、サプリメントの利用は、適切な摂取量やタイミング、副作用、併用薬との関係など、注意すべき点が多く存在します。
特に妊娠判明後は、自己判断で継続せず、必ず医師に相談することが重要です。
まずは睡眠の質を高める生活を心がけ、必要であれば専門家のアドバイスのもとでメラトニンの活用を検討してください。

鈴木 裕明

明生鍼灸院 院長/全日本鍼灸学会 認定鍼灸師

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