妊活の豆知識

20代後半の妊活の平均期間は?早めの妊活が必要な理由など解説!

20代後半の妊活の平均期間は?早めの妊活が必要な理由など解説!|明生鍼灸院

20代後半になると、男女ともに「そろそろ子供が欲しいな」と思い始める方が多くなります。その影響か、最近では妊活を始める期間がやや早期化しているようで、20代後半からの妊活の平均期間も短くなっています。妊活を始める理由はさまざまですが、やはり結婚したからには「子供が欲しい」と思っている男女が増えているのかもしれません。

そこで今回は、20代後半から妊活を始めるべき理由などをご紹介します。年齢による妊娠の問題は避けて通れませんが、早めの妊活はその解決に大いに役立ちます。ぜひ今回の記事を参考に妊活生活を送ってみてください♪

20代後半の妊活の平均期間は14ヶ月!

20代後半の妊活の平均期間は?早めの妊活が必要な理由など解説!|明生鍼灸院

美容健康食品・化粧品のブランドである「BELTA」の2022年に行われた調査によると、20代後半の平均妊活期間は「14.58ヶ月」という調査結果が出ました。

また、厚生労働省が2019年12月24日に発表した「人口動態統計の年間統計」の中で、妊活開始平均年齢は32.1才となり、2018年に調査した結果よりもやや早期化の傾向があるようです。とくに、20代後半(25~29才)の妊活割合はわずかにアップしており、回答者の3人に1人が妊活を始めているとの実績もあきらかになっています。

一方で、35才以上の男女では、20代から妊活に取り組んでいる人は10%にも満たないとの結果が出ており、男女を問わず、年齢が上がるにつれて妊活開始の年齢は遅くなっていることがわかりました。

※出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000044879.html

※出典:平均妊活期間

30代・40代と妊活期間を比較

20代・30代・40代の妊活期間を見てみると「3か月未満(23.9%)」と回答した方が最多で、続いて「1年以上2年未満(18.8%)」となり「3年以上(17.3%)」との結果が出ています。妊活を始める理由もさまざまで「子供に兄弟を作ってあげたいから」「賑やかな家庭を作りたいから」「親に孫を抱かせてあげたいから」などの声があるようです。

また、40代を中心として、子供がいないままで年齢を重ねることへの不安感もあるようで、そのためか妊活自体に不安を持つ方も多いです。妊活への不安を質問にしたところ「妊娠できるのかが心配」と回答した方が多く、64.5%との結果も出ています。

20代後半から妊活を始める方は多いですが、30代・40代と比較すると、若いころよりも妊活自体に不安を抱く方は増えています。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000091186.html

20代後半から自然妊娠率が下がる理由

卵子は実は生まれた時に数が決まっており、それ以降増えることはなく加齢とともに減っていき、同時に、妊娠する力もまた減っていくと言われています。そのため、20代後半から自然妊娠率は下がっていく傾向にあり、妊娠率の低下だけでなく、早産や死産、流産、遺伝子の疾患など胎児へのリスクも高まるのです。

さらに、「妊娠高血圧症候群」などの合併症のリスク、緊急帝王切開などの母体へのリスクなども20代後半から目立ち始めます。そのため、卵子は数だけでなく質も重要視され、質の低下は加齢とともに進行していき、同じ20代でも前半と後半ではかなり差がでてしまうのです。

また、女性の場合35歳以上から閉経にかけてが一番卵子の質が低下する傾向にあり、これもまた自然妊娠率が下がると言われる原因です。

20代後半は早めに妊活に取り組むべき?

20代後半の妊活の平均期間は?早めの妊活が必要な理由など解説!|明生鍼灸院

上記で20代後半から卵子の数が減ったり質が低下したりすると書きましたが、そうなると妊活は早めに始めるべきです。できれば20代前半から始めるのが理想ですが、昨今は晩婚化が進んでおり、なかなか理想通りにいくとは限りません。ただ、早くに始めるに越したことはないので、妊活はできるだけ早いうちがおすすめです。

早めの妊活「女性編」

妊娠するのは女性ですから、妊活も男性よりも女性の方が重視されます。なぜなら、女性は20代のピークを過ぎてしまうと、自然妊娠率が下がっていく一方だからです。とくに35歳を超えるあたりから急激に妊娠率は下がっていきますが、同時に流産率がアップしてしまうなど、胎児や母体のリスクを考える意味でも妊活は早めが肝心です。また、自然妊娠率だけでなく不妊治療でも、年齢とともに妊娠率は下がる傾向にあります。

早めの妊活「男性編」

男性の妊活の場合、よく「男性は生涯現役」などと言われ、年をとっても精子の数が変わらないように言われることがあります。確かに男性は年をとっても、体内で日夜精子が生産されて、かつ射精も可能です。ただ、女性の卵子の質が落ちるのと同じように、精子の質は年齢とともに低下していきます。そのため、男性の年齢が40代で女性の年齢が20代などの年の差カップルの場合は「女性が若いから大丈夫。」と安心せずに、早めの妊活が大切です。

妊娠力は20代後半から落ち始める?

昨今40代でも元気な赤ちゃんを産む女性も増えており、30代になっても「まだまだ大丈夫」と安心している方も多いです。ただ、妊娠力は20代後半から落ち始めると言われており、避妊は学生時代に習うことはあっても、妊孕性(にんようせい)について知らない方は多いと言われます。

では、妊孕性とは何かと言えば「妊娠するための力」を指し、妊娠には卵子と精子が必要なことから、女性だけでなく男性にも重要な要素と言えます。20代後半と言えば、一般的には結婚を考え始める年代でもありますが、結婚を考えている時点ですでに妊娠率が下がっているとなるとショックを受ける方も多いようです。だからこそ、妊活は早めに始めるべきであり、20代後半では少なからず危機感を持つべきと言えます。

排卵日以外も卵子は消えている?

女の子が母体にいる間にはすでに卵子が存在しており、その数は約700万個です。その後生まれて赤ちゃんになる頃には、卵子の数は約200万個まで減り、生理をむかえる思春期には約20〜30万個まで減ります。その後も毎月のように卵子の数は減っていき、排卵日以外にも少しずつ卵子は減ります。

そのまま更年期に突入し、閉経すると卵子の数はゼロになります。このように卵子の数は生まれた時点ですでに減り始めており、20代後半で妊活を始めた方がいい理由は、卵子の数が減ると妊娠の確率もまた下がるからです。卵子の数が減っていくのはどうしようもないですが、妊娠率を上げるためには、早めの妊活が必要となります。

※出典:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/taskforce_2nd/t_1/pdf/ref1-3.pdf

産める体を保つために必要なこと

上記でご紹介したように、加齢とともに卵子の数は減っていきますが、いつでも産める体を保つ努力も必要です。具体的には、太らないこと、痩せすぎないこと、十分な睡眠を確保すること、ストレスをためすぎないこと、適度に運動をすることなど、母体が健康でいることが第一条件となります。

また、妊活の効率を上げるためにも、定期的(年に一度以上)に婦人科検診を受けるようにし、子宮筋腫、性感染症、子宮内膜症、子宮頸がんなどの疾病を発症していないかの確認も大切です。

20代後半の妊活期間の短縮方法

自然妊娠率を上げるためには、妊活期間をできれば20代後半より前に始めるのがベストですが、20代後半は結婚したばかりの男女が多く、なかなか妊活まで考えられない人も多いです。ただ、それでも将来的に子供が欲しいと望むなら、以下の方法を試して、妊活期間の短縮や効率アップを目指してみましょう。

妊活期間の短縮方法①:男女とも早めの検査を

妊活の効率を上げるためには、まず女性だけの問題ではなく男性の協力も必要なことを二人の間で確認しておきましょう。そのため、男女とも早めに検査を受けることが重要で、少なくても20代後半までに検査を受けておけば、何か問題があった場合でも早くに対処できます。妊活では問題の早期発見や早期治療がポイントなので、身体的な問題・経済的な問題解決のためにも、早めの検査が必要です。

女性なら「産婦人科・不妊治療クリニック・婦人科」で、男性なら「不妊治療クリニック・泌尿器科」などで検査を受けられるので、妊活を始めるにあたって、まずは検査を受けてみましょう。

妊活期間の短縮方法②:卵子の凍結保存

将来的に体外受精を考えているなら、妊孕力の高い(若い)うちに「卵子凍結保存」を利用して備える方法もあります。同じ20代でも前半と後半では妊娠率に差が出てくるので、若いうちに卵子を保存すれば、数年後の妊活に大きな影響を与える可能性もあるからです。ただ、卵子凍結の費用は高いので、金銭的な問題が出る可能性はあります。

妊活期間の短縮方法③:女性ホルモンのバランスが大切

以前のブログ:「妊活・妊娠のタイミングとヒント【成功率を高める方法】」でも説明したように、妊活を成功させたいなら、女性ホルモンのバランスが非常に大切です。女性ホルモンのバランスが正常になれば、PMS、生理不順、月経困難症などの症状を軽くできます。女性ホルモンのバランスを整えるためには、毎日の生活習慣が大切なので、睡眠時間の確保、栄養バランスの取れた食事、ストレス解消、適度な運動などから始めてみましょう。

まとめ

妊活の平均期間は20代後半からやや上昇していますが、30代・40代と年齢が進んでいくにつれ、成功率は下がっていきます。だからこそ、早めの妊活が大切で、男女とも早めに検査を受けるようにしてください。

妊娠するためには男女の協力が不可欠なので、女性だけの問題ではありません。年齢を重ねるとともに難しくなる妊娠ですが、ぜひ早めの妊活を心がけて、自然妊娠率を上げるとともに、身体的な問題も早期発見につとめてみてください。

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