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妊活の豆知識

ずっと低温期でも妊娠した人の体験談|基礎体温の変化や兆候は?

基礎体温がずっと低温期のままだと、排卵していないのではないかと不安になります。
しかし、低温期が続いているように見えても、実際に妊娠しているケースは存在します。

この記事では、ずっと低温期でも妊娠した人の体験談を紹介し、その原因や考えられる体の兆候、自分でできる対策について解説します。
基礎体温のグラフだけで判断せず、体の変化にも目を向けてみましょう。

ずっと低温期でも妊娠は可能?実際にあった体験談を紹介

基礎体温がずっと低温期を示していても、妊娠したという体験談は少なくありません。
例えば、排卵が大幅に遅れていて、自分では低温期が続いていると思っていた周期に妊娠していたケースがあります。
また、基礎体温の測定方法が正しくなく、実際には排卵して体温が上昇していたにもかかわらず、グラフ上では低温に見えていたという人もいます。

このように、低温期が続くからといって妊娠の可能性が全くないわけではありません。
諦めずに体の状態を観察し、必要であれば専門医に相談することが、妊娠への一歩となります。

なぜ基礎体温がずっと低いまま?考えられる3つの原因

基礎体温のグラフが二相性にならず、ずっと低温期が続く場合、いくつかの原因が考えられます。
排卵が正常に行われていない無排卵月経の可能性や、そもそも基礎体温の測定方法が間違っているケースも少なくありません。

また、強いストレスや不規則な生活がホルモンバランスを乱し、体温が上がりにくくなっていることもあります。
自分の状況がどれに当てはまるかを見極めることが、次のステップに進むための鍵となります。

1. 排卵が正常に行われていない可能性

低温期が長く続く場合、排卵が起きていない「無排卵月経」の可能性が考えられます。
通常、排卵後には黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、その働きによって基礎体温が上昇して高温期に移行します。
しかし、何らかの原因で排卵が起こらないと黄体ホルモンが分泌されず、体温が上がらないまま低温期が続いてしまいます。

無排卵の原因には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの婦人科系の疾患や、過度なダイエット、ストレスなどが挙げられます。
生理があっても排卵していないことがあるため、注意が必要です。

2. 基礎体温の測定方法が間違っている

低温期が続いているように見える原因として、基礎体温の測定方法が正しくないケースも考えられます。
例えば、一般的な体温計ではなく、小数点第2位まで測定できる婦人体温計を使用していない場合、微妙な体温変化を捉えきれません。

また、毎朝同じ時間に測定できていなかったり、起き上がって活動した後に測ったりすると、正確な数値が得られず、低温期のグラフになってしまうことがあります。
正しい方法で測定を続けることが、自分の体のリズムを正確に把握する第一歩です。

3. ストレスや生活習慣の乱れが影響している

過度なストレスや睡眠不足、栄養バランスの偏りといった生活習慣の乱れは、ホルモンバランスに大きく影響します。
特に、自律神経が乱れると、脳からのホルモン分泌の指令がうまく伝わらなくなり、排卵が遅れたり、排卵しても黄体ホルモンの分泌が不十分になったりすることがあります。

その結果、高温期への移行がスムーズに進まず、体温が上がりにくい状態や、低温期がだらだらと続く状態を引き起こす一因となります。
心身ともに健康な状態を保つことが、正常な排卵と基礎体温のリズムを整える上で重要です。

今さら聞けない?基礎体温の正しい測り方をおさらい

基礎体温を正確に測ることは、自身の体のリズムを知るための基本です。
測定方法が間違っていると、低温期が続いているように見えるなど、本来の状態を正しく把握できません。
ここでは、基本的な測定のルールを改めて確認します。

毎日の習慣にすることで、より信頼性の高いデータを得ることができ、体調管理や妊活に役立てられます。

毎朝同じ時間に目覚めたらすぐに測るのが基本

基礎体温は、体が最も安静な状態にあるときの体温を測定する必要があります。
そのため、朝目覚めたら、体を動かす前に布団の中で測るのが基本です。
トイレに行ったり、起き上がったり、話したり、測る時間が1時間違うだけでも体温は変動してしまうため、枕元に体温計を置いておき、目が覚めたらすぐに測定する習慣をつけましょう。

毎日できるだけ同じ時間に測ることで、より正確な体温の変化を捉えることができ、信頼性の高い基礎体温グラフを作成できます。

婦人体温計を舌の下に正しく挟んで測定する

基礎体温の測定には、小数点第2位まで測れる婦人体温計を必ず使用します。
測定する際は、体温計の先端(感温部)を舌の裏側の中央にある筋の左右どちらかのくぼみに当て、舌でしっかりと固定します。
口を閉じて、測定が終わるまでその状態を保ちます。

舌の上の位置がずれたり、口が開いてしまったりすると外気の影響を受けて正確な体温が測れないため、正しい位置で測定することが重要です。
低温期と高温期のわずかな差を正確に把握するために、この手順を守りましょう。

測定中は話したり体を動かしたりしない

基礎体温は非常にデリケートなため、測定中は体を安静に保つことが不可欠です。
測定中に寝返りをうったり、話をしたり、体を起こしたりすると、筋肉が動くことで熱が発生し、体温が上昇してしまいます。
これにより、正確な基礎体温が測れなくなり、グラフが正しく記録されません。

測定が完了するまでの数十秒から数分間は、できるだけ動かず、リラックスした状態でいることを心がけましょう。
アラームが鳴るまでは、じっとしていることが正確な測定のポイントです。

低温期が続くのに妊娠?体に現れるかもしれない3つの兆候

基礎体温上では低温期が続いているように見えても、実は妊娠しているというケースもあります。
妊娠すると体には様々な変化が現れ始め、それらが妊娠のサインとなることがあります。

ここでは、低温期が続いていると感じる中で妊娠している場合に、体に現れる可能性のある兆候を3つ紹介します。
基礎体温だけでなく、こうした体の変化にも注意を向けてみましょう。

微熱のような高温期が3週間以上続く

妊娠すると排卵後から分泌が始まる黄体ホルモン(プロゲステロン)が妊娠を維持するために分泌され続けます。
このホルモンには体温を上昇させる作用があるため、通常は高温期が継続します。

基礎体温が低温期から高温期へ移行した後、その高温の状態が3週間以上続いている場合は妊娠している可能性が考えられます。
低温期だと思っていても普段の平熱と比較してわずかに高い状態が続いていることもあります。
風邪のような熱っぽさとして感じる人もいるようです。

おりものの変化や少量の出血(着床出血)が見られる

妊娠するとホルモンバランスが大きく変化するため、おりものの量が増えたり、色が乳白色になったり、少し粘り気が出たりといった変化が見られることがあります。
これは、子宮内を清潔に保ち、細菌などの侵入を防ぐための自然な体の働きです。

また、受精卵が子宮内膜に着床する際に、少量の出血が起こることがあり、これを「着床出血」と呼びます。
生理の始まりと間違えることもありますが、出血量が少なく、ピンク色や茶色のおりものとして1〜3日程度で終わることが多いのが特徴です。

吐き気やだるさなど風邪に似た症状が出る

妊娠初期には、多くの人が経験する「つわり」の症状として、吐き気や胸のむかつき、食欲不振などが現れることがあります。
また、ホルモンバランスの変化や体温の上昇により、体がだるく感じられたり、強い眠気に襲われたり、頭痛が起きたりすることもあります。

これらの症状は風邪の初期症状と非常によく似ているため、単なる体調不良だと見過ごしてしまうことも少なくありません。
生理が遅れていて、このような風邪に似た症状が続く場合は、妊娠している可能性も考えられます。

もしかして妊娠?と思ったら確認すべき2つのステップ

低温期が続くのに、いつもと体調が違う。
もしかして妊娠したかも?と感じたら、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。
ここでは、妊娠の可能性があると思ったときに、自分で確認するための具体的なステップを2つ紹介します。
正しい手順で確認し、その後の行動につなげましょう。

1. 最終月経から4週目以降に妊娠検査薬を使う

妊娠の可能性を感じたら、まずは市販の妊娠検査薬で確認するのが一般的です。
妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが尿中に含まれているかを調べるものです。

このホルモンの分泌量が検査薬で検知できるレベルになるのは、一般的に生理予定日の約1週間後、つまり最終月経の開始日から数えて4週目以降です。
早すぎると正確な結果が出ない「フライング検査」となる可能性があるため、適切な時期に使用することが重要です。

2. 陽性反応が出たら早めに産婦人科を受診する

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、妊娠している可能性は非常に高いですが、それだけでは確定診断にはなりません。
正常な妊娠かどうかを確認するため、できるだけ早く産婦人科を受診する必要があります。

産婦人科では、超音波検査で子宮内に胎嚢(赤ちゃんが入る袋)が確認できるか、心拍が確認できるかなどを調べます。
また、子宮外妊娠など、放置すると危険な状態になる異常妊娠の可能性を早期に発見するためにも、早めの受診が不可欠です。

低温期が続く場合に試したいこと|セルフケアと受診の目安

基礎体温がずっと低温期を示している場合、不安を感じるかもしれませんが、まずは生活習慣を見直すことから始められます。
体を温め、栄養バランスを整えるといったセルフケアは、ホルモンバランスを整える助けになります。

ここでは、自分で試せる対策と、医療機関を受診するタイミングの目安について解説します。

体を温めて血行を良くする生活を心がける

体の冷えは血行不良を招き、骨盤内の血流も滞らせてしまうため、卵巣や子宮の機能に影響を与える可能性があります。
低温期が続く場合は、まず体を温める生活を意識してみましょう。
シャワーだけでなく湯船にゆっくり浸かる、温かい飲み物や食事を摂る、ウォーキングなどの軽い運動を取り入れて血行を促進するなど、日常の中でできることは多くあります。

また、腹巻きやレッグウォーマーなどを活用して、特にお腹周りや下半身を冷やさないようにすることも効果的です。

栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠を確保する

ホルモンは食事から摂取する栄養素を元に作られるため、栄養バランスの取れた食事は非常に重要です。
特に、タンパク質やビタミン、ミネラルは健やかな体作りの基本となります。
インスタント食品や偏った食事は避け、バランスを意識した食生活を送りましょう。

また、睡眠不足は自律神経の乱れにつながり、ホルモンバランスを崩す大きな原因となります。
毎日決まった時間に就寝・起床するなど、生活リズムを整え、質の良い睡眠を十分に確保することを心がけてください。

何周期も低温期が続く場合は婦人科への相談も検討しよう

セルフケアを試しても何周期にもわたって低温期が続く、あるいは生理不順が改善されない場合は、一人で悩まずに婦人科や産婦人科の受診を検討しましょう。
専門医による診察や検査を受けることで、無排卵やホルモン異常など、低温期の背景にある原因を特定できる可能性があります。
原因に応じた適切な治療やアドバイスを受けることで、体調が改善し、妊娠につながることもあります。

不安を抱え続けるよりも、専門家の力を借りることが解決への近道となる場合も少なくありません。

まとめ

基礎体温がずっと低温期でも、排卵の遅れや測定ミスなど、様々な理由で妊娠している可能性はあります。
実際にそうした体験談も存在します。
まずは基礎体温の正しい測定方法を再確認し、生活習慣を見直すことが大切です。

それでも何周期も低温期が続く、あるいは妊娠の兆候が見られるのに生理が来ないといった場合は、ためらわずに婦人科を受診しましょう。
専門家への相談が、不安を解消し、次の一歩を踏み出すきっかけになります。

鈴木 裕明

明生鍼灸院 院長/全日本鍼灸学会 認定鍼灸師

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