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妊活の豆知識

高齢出産のリスクと知っておくべきポイント!

近年、女性の社会進出や晩婚化により、高齢出産を選択する夫婦が増えています。しかし、高齢出産には様々なリスクが伴うことも事実です。ここでは、高齢出産に関するリスクや、赤ちゃんを迎えるために知っておくべきポイントについて詳しく解説します。

高齢出産は何歳からを指すか

一般的に、高齢出産は女性が35歳以上で初めて出産することを指します。経産婦の場合は40歳以上を高齢出産と定義することもあります。医学的には30代半ば頃から妊娠に関するさまざまなリスクが相対的に高くなるといわれており、特に35歳を過ぎるとその傾向が顕著になります。39歳や40代での出産も増加傾向にあります。

妊娠に適した年齢とは

妊娠に適した年齢は、一般的に25歳から34歳頃とされています。これは、女性の生殖機能がこの時期に最も活発であるためです。年齢とともに卵子の質や量が減少し、妊娠の可能性は徐々に低下していきます。

女性の年齢と妊娠の可能性の変化

女性の妊娠率は30歳を過ぎたあたりから緩やかに低下し始め、30代後半になるとそのスピードが増します。特に40歳を超えると自然妊娠の確率はさらに低くなり、流産のリスクは高まる傾向にあります。

高齢出産をしている人の割合

厚生労働省の統計によると、35歳以上の高齢出産は年々増加傾向にあります。2022年には総出生数の約3割が35歳以上の女性によるものでした。1990年と比較すると、第一子出産時の女性の平均年齢は約3.7歳上昇しており、晩産化が進んでいることがわかります。

高齢出産で考えられるリスク

高齢出産には、母体と胎児の両方に様々なリスクが伴う可能性があります。これらのリスクを理解し、適切な対策を講じることが重要です。リスクには妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、流産や死産、染色体異常などがあります。

母体への影響

高齢出産では、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症を発症するリスクが高まります。また、難産になる可能性も高くなり、帝王切開となるケースも少なくありません。出産後の母体の回復に時間がかかったり、産後うつになる可能性も指摘されています。

胎児への影響

高齢出産では、胎児の染色体異常(ダウン症候群など)のリスクが高まることが知られています。また、早産や死産、低出生体重児となる可能性も高まります。特に、3人目の出産でダウン症のリスクを心配される方もいらっしゃいますが、高齢になるほどそのリスクは上昇します。

高齢出産に備えて注意すべきこと

高齢出産に伴うリスクを完全にゼロにすることは難しいですが、日々の生活習慣を見直したり、医療機関と連携することで、リスクを軽減することができます。気をつけることは、規則正しい生活、ストレス管理、そして専門家による定期的な健診です。

規則正しい生活習慣

妊娠前から規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動は、健康な体を作り、妊娠しやすい状態を整えるために不可欠です。生活リズムの乱れは女性ホルモンのバランスにも影響を与える可能性があるため、できるだけ毎日同じ時間に寝起きするように努めましょう。

ストレスを避ける

過度なストレスは、心身の健康に悪影響を及ぼし、妊娠にも影響を与える可能性があります。リラクゼーションを取り入れたり、趣味や好きなことに時間を使ったりして、ストレスを上手に解消することが大切です。パートナーや家族と協力して、ストレスを溜め込まない工夫をしましょう。

医療機関での定期的な受診

高齢出産の場合は、若い妊婦さんに比べてリスクが高まるため、定期的な妊婦健康診査を必ず受けましょう。健診では、母体と胎児の健康状態をチェックし、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症の早期発見や管理を行います。必要に応じて、追加の検査や専門医への相談も検討しましょう。

40代での出産について

40代での出産は、近年増加傾向にありますが、それに伴うリスクも理解しておく必要があります。しかし、適切な知識と準備があれば、安全な出産につなげることが可能です。
高齢出産でリスクが指摘される主な理由は、女性の体の変化にあります。年齢とともに卵子の質や量が減少し、染色体異常のリスクが高まります。また、子宮や産道も硬くなり、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症、難産のリスクが増加します。

妊娠高血圧症候群のリスク

妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降に高血圧となる状態で、高齢の妊婦さんはリスクが高まります。重症化すると、母体の脳出血や胎児の発育不全などを引き起こす可能性があり、注意が必要です。

妊娠糖尿病のリスク

妊娠糖尿病は、妊娠中に血糖値が高くなる状態で、高齢出産ではリスクが増加します。妊娠糖尿病になると、妊娠高血圧症候群や難産のリスクが高まるだけでなく、胎児にも影響を及ぼす可能性があります。

早産や流産のリスク

高齢になるほど、早産や流産のリスクは高まります。特に40歳以上では、流産率が上昇することが報告されています。これは、卵子の質の低下や染色体異常などが要因と考えられています。

難産のリスク

年齢とともに産道や子宮口が硬くなるため、高齢出産では難産になる可能性が高まります。お産に時間がかかったり、母子ともに負担がかかることがあります。場合によっては、帝王切開となることもあります。

染色体異常(ダウン症など)の可能性

高齢出産では、胎児の染色体異常、特にダウン症(21トリソミー)の可能性が上昇します。母親の年齢が上がるほど、その確率は高くなることが分かっています。例えば、3人目の出産でダウン症の可能性を心配される場合、年齢が要因となることを理解しておく必要があります。

出産後のトラブル

高齢出産後は、体力の回復に時間がかかったり、母体疲労が長引いたりすることがあります。また、乳汁分泌不全や産後うつなどのトラブルが起こりやすいという指摘もあります。子宮の戻りが遅れる子宮復古不全になる可能性も高まり、つらい思いをすることや、育児で苦労を感じるケースも見られます。

高齢出産による良い点

高齢出産には、リスクだけでなく良い点も存在します。年齢を重ねたからこその経験や経済的な安定などが、子育てにおいてプラスになる場合があります。リスクばかりに目が行ってしまい、良い点がないと感じることもあるかもしれませんが、前向きな側面も見ていきましょう。

高齢出産を選択することには、いくつかの利点も考えられます。経済的な基盤が安定している場合が多く、教育費や生活費などにゆとりを持てる可能性があります。また、社会経験を積んでいることで精神的な余裕があり、育児に対する準備や心構えができていることが多いかもしれません。周囲に子育て経験者が増えることで、相談相手を見つけやすいという側面もあります。若い頃には難しかった仕事のキャリアを積んだ上で育児に専念できることや、趣味などを満喫した後に新たな気持ちで子育てに臨めるという良さもあります。高齢出産だからといって「いいことない」と全てを否定的に捉える必要はありません。

高齢出産に向けての心構えと準備

高齢出産に臨むにあたっては、心身ともに準備を整えることが大切です。健康管理や情報収集を積極的に行い、安心して出産を迎えられるように努めましょう。

栄養バランスの取れた食事

妊娠前から栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、妊娠初期に重要な葉酸を十分に摂取することが推奨されています。妊娠中の急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを高めるため、適切な体重管理も重要です。

適度な運動

医師の許可を得た上で、ウォーキングなどの適度な運動を習慣にしましょう。体力維持やストレス解消に繋がり、妊娠中の健康管理に役立ちます。過度な運動は避けて、無理のない範囲で行うことが大切です。

ストレスを減らす生活

ストレスを溜め込まないように、リラックスできる時間を作りましょう。十分な睡眠をとり、心身を休ませることも重要です。パートナーや家族と協力し、家事や育児の分担について話し合っておくことも、ストレス軽減に繋がります。

妊婦健康診査の受診

妊娠が分かったら、必ず定期的に妊婦健康診査を受けましょう。医師や助産師と積極的にコミュニケーションをとり、気になることや不安なことは遠慮なく相談しましょう。健診を通じて、母体と胎児の健康状態を把握し、必要なケアやアドバイスを受けることができます。

高齢出産に関する悩みや後悔

高齢出産を選択した、あるいは検討している方の中には、様々な悩みや後悔を感じる方もいらっしゃいます。「やめてほしい」といった周囲の声や、「後悔るちゃん」のような体験談、親からの「親知恵袋」的なアドバイス、そして「言われたくない」言葉に傷つくこともあるかもしれません。

高齢出産で悩むこと

高齢出産で悩むことの一つに、体力的な不安が挙げられます。若い頃に比べて体力が低下していると感じ、育児を乗り越えられるか心配になることがあります。また、周囲からの批判や否定的な意見に傷ついたり、「やめとけ」「勧めない」といった偉そうな態度に嫌な思いをしたりすることもあるでしょう。1人目、2人目、3人目、4人目、5人目、6人目など、出産経験の有無や子どもの人数に関わらず、高齢での妊娠・出産には苦労が伴うという認識や、大変なのではないかという周囲の心配の声があるのも事実です。9週といった妊娠初期の段階から不安を感じる方もいます。「悪いこと」をしているのではないかといった引け目を感じたり、年齢を気にしないようにと思っても、なかなか割り切れないといった悩みも聞かれます。

後悔しないための方法

高齢出産で後悔しないためには、まず情報収集をしっかり行い、リスクと向き合うことが大切です。パートナーとよく話し合い、お互いの気持ちや考えを確認しましょう。経済的な計画を立てたり、利用できる公的な支援制度について調べたりすることも有効です。また、一人で悩まず、信頼できる家族や友人、医療機関の専門家などに相談することも重要です。出生前診断を受けることも、赤ちゃんについて知るための一つの選択肢となります。自身の意識を変え、ネガティブな情報に振り回されすぎず、前向きな気持ちで出産・育児に臨むことも、後悔を減らすことに繋がるでしょう。安心できる環境を整え、周囲のサポートを得ながら、自分たちらしい子育ての形を見つけていくことが大切です。

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