妊活の豆知識

妊娠初期に起こる出血の原因とは?対処法もご紹介

妊娠するとつわりが始まり、お腹の張りや吐き気、食欲不振などさまざまな体の不調が出てきて辛い思いをしている方も多いのではないでしょうか?

妊娠初期には出血することもあり「妊娠初期に出血してしまった!」「出血したけれど、赤ちゃんは大丈夫なの!?」と心配になる方も多いと思います。

出血=危険な状態と思ってしまいがちですが、妊娠初期の出血は危険が伴わない場合が多くあります。

もし出血があった場合には、焦らずにかかりつけの医師に相談しましょう。

少量だからと放っておくと、母子共に危険な状態になってしまう出血もあるため注意が必要です。

妊娠初期におこる出血の原因や、対処法をご紹介します。

妊娠初期の出血

妊娠初期に起こる出血の原因とは?対処法もご紹介|明生鍼灸院

待望の赤ちゃんができ、妊婦生活を楽しんでいたのに….。急な出血に焦ってしまう方も多いはずです。

「出血があったけれど、私の過ごし方が悪かったのかな?」「もう少し安静にしていれば…。」と自分を責めてしまうことはやめましょう。

妊娠初期に少量の出血を起こす確率は、全体の約30%と高めです。

「あれ?意外と多くの妊婦が出血を経験しているの?」と思った方も多いのではないでしょうか。

妊娠中の出血は胎児や子宮からのサインであり、問題のないものから緊急性を要するものまでさまざまです。

ここでは妊娠初期に出血が起きる原因を11個解説していきます。

妊娠初期に出血が起きる11の原因

妊娠初期に起こる出血の原因とは?対処法もご紹介|明生鍼灸院

「出血してしまったからきっと赤ちゃんは危険な状態だ!」と思い込まないでください。

妊娠初期に出血する原因はさまざまで、妊娠によって引きおこるものもあり、問題のない場合もあります。

中には流産の危険性や、病気の可能性もあり、原因を自己判断することは大変危険です。

流産の確率は妊娠初期が最も高く、全体の15%とされています。

妊娠初期の出血の原因を、出血の状態と共に分かりやすく解説します。

原因1:着床出血

妊娠初期におこる出血の中で最も多い原因は着床出血であり、約4に1人の確率で起こると言われています。

着床出血は受精卵が子宮内膜に絨毛という細い組織を張り巡らせ定着する時に起こります。

受精卵の絨毛は植物が土の中に根を張るように、子宮内膜を破り子宮の内部に入り込みますが、このとき血管を傷つける場合があり、少量の出血が出ます。

着床出血は異常ではないので心配ありませんが、気になる場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

出血量少量
血の色ピンク・茶色・赤褐色

原因2:絨毛膜下血腫

絨毛膜下血主腫とは、先ほど説明した受精卵の絨毛と子宮内膜の間に着床出血で出た血液が溜まり、塊になってしまったものです。

少量の場合は、そのまま子宮に吸収されるため問題ありませんが、血の塊が大きい場合大量出血を起こすことがあります。

絨毛膜下血主腫は超音波検査で診断でき、妊娠中期ごろまでには止まる場合が多いです。

妊娠中期になっても出血が続き、血の塊が大きくなっている場合は、流産を引き起こす可能性もあります。

出血量血の塊の大きさによって大量出血の場合もある
血の色鮮血・赤褐色

原因3:異所性妊娠(子宮外妊娠)

子宮外妊娠という言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。

異所性妊娠とは子宮外妊娠のことで、妊娠の1~2%の確率で発症します。

生理が始まらず、妊娠検査薬を使ったら妊娠反応が出たため病院を受診すると、子宮の中に赤ちゃんがおらず、異所性妊娠が発覚します。

異所性妊娠は受精卵が着床すべき子宮内膜に着床せず、卵管や卵巣・腹膜などに着床しています。

残念ながら胎児は子宮外では成長できず、妊娠は継続できません。

少量の出血の場合が多いですが、発見が遅れると卵管など着床した場所から大量出血が起こり、母体の危険性が高くなります。

ほとんど自覚症状が無い場合が多いため、妊娠反応があった場合は必ず産婦人科を受診し、正常な妊娠か確認してもらいましょう。

出血量少量~出血量が増える・急な大量出血
血の色鮮血・赤褐色

原因4:前置胎盤

前置胎盤とは、胎盤が正常よりも低い位置にあり、産まれるときに赤ちゃんが通る子宮の出口を塞いでしまっている状態です。

出血量少量の出血が数回・急な大量出血もある
血の色鮮血・赤褐色

原因5:胞状奇胎

胞状奇胎は妊娠の500~1000分の1の頻度で起こる異常妊娠の一種で、正常に受精でき無かった受精卵が増殖したものです。

胎盤を作る絨毛細胞が、ぶどうのような粒状で子宮内に増えていきます。

極少量の出血や血の混ざったおりものが出る特徴があり、腰痛やひどいつわりの症状が出ます。

出血量極少量の出血・血の混ざったおりもの
血の色茶色・赤褐色

原因6:切迫流産・早期流産(初期流産)

切迫流産は、いまはまだ流産していないが、流産しそうな緊迫した状態で、自覚症状は腹痛と出血があります。

流産という言葉が入っているので、もう流産してしまったの?と心配になってしまいますが、流産の1歩手前の状況であると覚えておきましょう。

しかし、流産しているわけではなく、妊娠の継続可能なケースが多く、約90%の確率で回復するそうです。

早期流産とは妊娠12週未満に起こる流産を指し、流産全体の8割を占めています。

早期流産の原因は受精卵の染色体異常や遺伝子異常などで、防げない場合がほとんどです。

出血量少量~大量
血の色鮮血・赤褐色

原因7:子宮頸部びらん

子宮頸部びらんは女性ホルモンの影響で、子宮口付近がただれてしまっている状態。

特に病気ではなく、お腹の赤ちゃんに影響はありません。

炎症がひどい時には、抗生物質の投与や膣内洗浄などの処置が行われます。

出血量極少量・おりものに混じる程度
血の色茶色・赤褐色

原因8:子宮頸管ポリープ

ポリープと聞くと、悪性のもので摘出しなければならないイメージが強いですが、子宮頸管ポリープは自覚症状の痛みもなく、良性のことが多く悪性へ変化しにくい特徴があります。

ポリープ自体は赤ちゃんに影響はありませんが、大きくなり炎症を起こしてしまうと流産の危険性も出きてしまいます。

子宮頸管にできたポリープはとても柔らかく、性交や排便時のいきみ、病院での触診でも出血してしまうこともあり、出血量はごくわずかですぐに止まる特徴があります。

出血量極少量・おりものに混じる程度
血の色茶色・赤褐色

原因9:細菌性腟症

細菌性膣症は膣内の異常細菌が増殖した状態です。

異常細菌が子宮頸管を通って赤ちゃんや羊水を包む卵膜まで到達すると、さまざまな病状を発症します。

妊娠中の細菌性膣症は早産のリスクにもなり、抗生剤の膣内投与や内服によって治療することになります。

自覚症状としては、おりもののにおいが魚臭いものに変化したり、強い外陰部のかゆみが出たりします。

妊娠中は出血やお腹の痛みだけではなく、おりものの変化にも注意しましょう。

においや色などがいつもと違ったり、かゆみが出たりしたときは早めに医師に相談してみてください。

出血量少量
血の色鮮血・赤褐色

原因10:子宮頸がん

子宮頸がんは比較的若い人に発症するがんの一種で、妊娠初期に行われる子宮頸がん検診で発覚する場合が多くあります。

初期の場合は出血する事もありますが、通常ですと極少量の出血があり徐々に出血量が増えていきます。

がんと宣告されると、妊娠の継続を諦めなくてはいけないと思ってしまいますが、がんの進行状況によって妊娠の継続が可能かどうか異なります。

がんの超初期状態であれば、状態を確認しながら妊娠を継続させる場合もありますので医師と相談してみましょう。

出血量少量から徐々に増加
血の色鮮血・赤褐色

妊娠初期の出血が起きた場合の対処法

妊娠初期に起こる出血の原因とは?対処法もご紹介|明生鍼灸院

妊娠初期に出血が起きた場合には、自己判断せずにかかりつけの産婦人科に連絡しましょう。

妊娠中の出血には問題のないものもありますが、緊急性を要する出血もあるため安静にして過ごしましょう。

ここでは妊娠初期に出血が出た場合の対処法をお伝えします。

対処法①:出血の色や状態を把握する

医師に出血の状態などを伝えるときに、曖昧な情報では正しく診断してもらえない可能性があります。

いつ、どのくらいの出血があり、いつまで続いたのかなど正確な情報を伝えましょう。

そのためには、出血したときには焦らず、状況をメモしておくと受診の際に役立ちます。

出血時のチェック項目
血の色ピンク・茶色・赤褐色・鮮血
血の量おりものに混じる程度・夜用ナプキンが一杯になる程度
血の形状サラサラ・ドロドロ・血の塊
日時と継続時間何日から・何日間・一度だけ・数回
出血以外の身体の変化発熱・腹痛・めまい・下痢・転倒・薬の服用

出血した血には量や状態によって緊急性が異なります。

ピンクや茶色など少量の出血よりも、鮮血が大量に出た方が緊急性が高くなります。

妊娠初期に出血した場合には、落ち着いて状況確認をして記録しておきましょう。

対処法②:ほかの異常がないか確認する

妊娠初期の出血時には、同時にほかの症状が出ていないか確認しましょう。

発熱や下痢、腹痛なども、医師の診断材料になります。

特に転倒した場合や、激しい運動、重たいものを持った時にはしっかりと医師に申告しましょう。

対処法③:かかりつけ医に電話で相談する

妊娠初期に出血した場合、自己判断せずにかかりつけの病院に連絡しましょう。

必要があれば受診を勧められますし、医師が異常のない出血と判断すれば体調がすぐれない中、無理に受診する必要が無くなります。

しかし、以下の症状がある場合は緊急性が高いため、夜間や休日であってもかかりつけの病院に連絡しましょう。

  • 出血量が多い
  • 鮮血が出ている
  • 出血時に腹痛やお腹の張りが伴う場合

産婦人科は休日や夜間でも対応してくれるところが多く、いつもと違う体調の変化などがあればすぐに電話で相談しましょう。

まとめ

妊娠初期に起こる出血の原因とは?対処法もご紹介|明生鍼灸院

妊娠初期に出血があると、お腹の中の赤ちゃんに何かあったのではないかと心配でたまりませんね。

妊娠初期の出血は多くの人が経験し、異常がないことが多くあります。

しかし、中には緊急を要することもあるため、自己判断せずかかりつけの病院に相談しましょう。

妊娠初期はまだお腹の中の赤ちゃんも不安定な時期で、心配事は尽きませんが、神経質になり過ぎず、妊娠生活を楽しんでみてください。

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