電話予約
WEB予約
instagram
アクセス
公式LINE 無料相談

妊活の豆知識

不妊治療やめたら自然妊娠するのはなぜ?考えられる理由と確率を解説

不妊治療を続ける中で、心身ともに疲れを感じて「やめたい」と思うことは少なくありません。
しかし、治療をやめた途端に自然妊娠したという話を聞くこともあります。
なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。
治療をやめた後の過ごし方やよくある質問にも触れていきますので、今後のことを考える参考にしてください。

不妊治療の中断後に自然妊娠する5つの理由

①治療のプレッシャーから解放され心身のストレスが減るため

不妊治療は、通院スケジュールや費用面での負担に加え、「次こそは」という期待と結果が出ないことへの落胆が繰り返されるため、大きな精神的ストレスを伴います。
過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血行不良やホルモン分泌の異常を引き起こすことがあり、妊娠しにくい状態を招く一因となります。

治療をやめることで、こうしたプレッシャーから解放され、心身ともにリラックスした状態を取り戻せます。
その結果、ホルモンバランスや血流が正常化し、体本来の妊娠機能が回復して自然な妊娠につながるケースがあります。

②排卵誘発剤の使用をやめ卵巣機能が自然な状態に戻るため

体外受精などの高度な不妊治療では、多くの卵子を育てるために排卵誘発剤を使用し、卵巣に人為的な刺激を与えることが一般的です。
長期間にわたってこうした治療を続けると、卵巣が疲弊してしまうことがあります。

治療を中断すると、外部からの刺激がなくなり、卵巣を休ませる期間ができます。
この休息期間によって卵巣が本来の機能を取り戻し、自力で質の良い卵子を排卵できるようになる可能性があります。
薬に頼らない自然な排卵のリズムが回復することが、結果として自然妊娠につながる一因と考えられます。

③治療で得た知識を活かして妊娠しやすいタイミングがわかるため

不妊治療を受ける過程で、多くの人は自身の体のリズムについて深く学ぶことになります。
基礎体温の変化、ホルモン値の動き、おりものの状態などから排卵日を予測する方法や、妊娠しやすいタイミングは排卵日の数日前から排卵日にかけてであることなど、専門的な知識が身につきます。

治療をやめた後も、この知識を活かして自分自身で妊娠のタイミングを的確に予測することが可能です。
治療というプレッシャーがない状態で、得られた知識を基に夫婦生活を持つことで、自然な形で妊娠に至る場合があります。

④治療中に婦人科系の疾患が改善されているケースがあるため

不妊の原因を調べる過程や治療の段階で、それまで気づかなかった子宮内膜症、子宮筋腫、卵管の癒着といった婦人科系の疾患が見つかることがあります。
これらの疾患が不妊の直接的な原因であった場合、治療の一環として手術や薬物療法が行われ、症状が改善されるケースは少なくありません。

その結果、子宮や卵管の状態が良くなり、妊娠しやすい体へと変化している可能性があります。
治療をやめた後に、改善された体で自然な排卵のタイミングが合った結果、妊娠に至るということも考えられます。

⑤もともと妊娠する力があり偶然タイミングが合った可能性も

不妊には様々な原因がありますが、検査をしても特に異常が見つからない「原因不明不妊」も全体の約10〜20%を占めるとされています。
この場合、カップルにはもともと妊娠する力があったものの、治療期間中には様々な条件がうまく重ならず、たまたま妊娠に至らなかっただけという可能性が考えられます。

妊娠は、質の良い卵子と精子が出会い、受精し、子宮内膜に着床するという奇跡的な偶然の連続で成立します。
治療をやめてリラックスした時期に、偶然にもすべてのタイミングが合った結果、自然妊娠に至るというケースも十分にあり得ることです。

不妊治療をやめたあとに自然妊娠する確率はどのくらい?

不妊治療をやめた後に自然妊娠する確率について、一概に「何パーセント」と示すことは困難です。
なぜなら、その確率は個人の年齢、不妊の原因、それまでの治療内容や期間など、非常に多くの要因によって左右されるからです。

しかし、いくつかの研究報告から、その可能性を探っていきます。

①年齢別にみる自然妊娠の可能性

女性の妊娠する力(妊孕性)は、年齢と深く関係しており、35歳を過ぎると徐々に低下し、40歳以降はさらにその傾向が顕著になります。
これは主に、加齢とともに卵子の質が低下し、数が減少するためです。
したがって、不妊治療をやめた後の自然妊娠の確率も、年齢が若いほど高くなる傾向にあります。
ある研究では、原因不明不妊の女性が体外受精を中止した後、2年以内に約20%が自然妊娠したという報告もありますが、これも年齢が若い層で高い確率でした。

年齢は重要な要素ですが、個人差も大きいため、あくまで一つの目安として捉えることが必要です。

②不妊の原因や治療歴によって確率は変わる

治療後の自然妊娠の確率は、不妊の原因によって大きく異なります。
例えば、両側の卵管が完全に閉塞している場合や、重度の男性不妊(無精子症など)の場合は、物理的に自然妊娠は極めて困難です。
一方で、排卵障害や軽度の男性因子、原因不明不妊などの場合は、治療をやめた後も自然妊娠の可能性は残されています。

特に原因不明不妊の場合、もともと妊娠する力がありながらタイミングが合わなかっただけの可能性もあるため、治療をやめた後に妊娠するケースも少なくありません。
また、治療によって体質が改善されている場合もあり、治療歴も確率に影響します。

不妊治療のやめどきはいつ?判断するためのポイント

不妊治療をいつまで続けるかという「やめどき」の判断は、多くのカップルにとって非常に難しく、精神的にも大きな決断となります。
明確な答えがない問題だからこそ、夫婦二人で納得できる結論を出すことが重要です。

治療のやめどきを考える際には、感情的になるだけでなく、客観的な視点を持つことも助けになります。
ここでは、治療の区切りを判断するための3つのポイントを紹介します。

①精神的・経済的な負担が大きくなったとき

不妊治療は、身体的な負担だけでなく、精神的・経済的な負担も伴います。
治療が長引くにつれて、「いつまで続くのか」という先の見えない不安や、周囲からのプレッシャー、治療費の捻出などで心が疲弊してしまうことは少なくありません。
日常生活に楽しみを感じられなくなったり、夫婦関係がぎくしゃしゃくしたりするなど、治療による負担が生活全体に重くのしかかっていると感じたときは、一度立ち止まるべきサインかもしれません。

心と体の健康、そして家計の状況を守るために、治療を休む、または終えるという選択も必要です。

②夫婦で話し合って決めた期間や回数に達したとき

不妊治療を始める際に、あらかじめ夫婦でゴールを設定しておくことは、精神的な負担を軽減する上で有効です。
例えば、「〇歳まで続ける」「1年間試してみる」「体外受精を〇回まで行う」といった具体的な期間や回数を決めておくことで、終わりが見えない不安を和らげることができます。

そして、その設定した目標に到達したときが、治療の継続について改めて話し合う一つの区切りとなります。
もちろん、状況に応じて目標を見直すことも可能ですが、最初に決めたラインに達した際は、一度冷静に今後の方向性を考える良い機会になります。

③医師から治療の区切りについて提案されたとき

治療を進める中で、担当の医師から治療の区切りについて話がある場合もあります。
これは、年齢的な要因、卵巣機能の低下、良好な受精卵を繰り返し移植しても着床しないなど、医学的な観点からこれ以上の治療継続が難しいと判断された場合です。

専門家である医師からの客観的な意見は、非常に重いものですが、同時に冷静な判断を下すための重要な材料となります。
医師から治療の終結や、養子縁組など別の選択肢について提案されたときは、それを受け止め、夫婦で次のステップを考えるきっかけとすることが大切です。

自然妊娠の可能性を高めるために治療後も意識したいこと

不妊治療をやめた後も、日々の生活習慣を見直すことで、妊娠しやすい体づくりを目指すことができます。
治療のプレッシャーから解放された今こそ、心と体に向き合い、コンディションを整える良い機会です。

特別なことをする必要はなく、食事や運動、睡眠といった基本的な生活習慣を意識することが、体の内側から健やかな状態を作り、自然妊娠の可能性を高めることにつながります。
ここでは、治療後も続けたい4つの生活習慣を紹介します。

①バランスの取れた食事で体を内側から整える

妊娠しやすい体づくりの基本は、栄養バランスの取れた食事です。
特定の食品だけを食べるのではなく、主食・主菜・副菜をそろえ、様々な食材を摂ることを心がけましょう。
特に、良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルは、ホルモンバランスを整え、卵子や精子の質を高めるために重要です。

体を冷やす冷たい飲食物は避け、血行を促進する温かい食事を意識することも効果的です。
加工食品や過剰な糖質は控えめにし、規則正しい時間に食事を摂ることで、体の内側から妊娠に向けた土台を整えていくことができます。

②適度な運動を取り入れて血行を促進する

適度な運動は、全身の血行を促進し、子宮や卵巣への血流を改善する効果が期待できます。
血流が良くなることで、妊娠に必要な栄養素やホルモンが体の隅々まで行き渡りやすくなります。
ただし、体に負担をかけるような激しい運動は、かえってストレスとなり逆効果になることもあります。

おすすめは、ウォーキングやヨガ、ストレッチといった、心地よく続けられる有酸素運動です。
運動はストレス解消や気分転換にもつながります。
日常生活の中に少しでも体を動かす時間を取り入れ、継続することが大切です。

③質の良い睡眠を心がけホルモンバランスを安定させる

睡眠は、体を休ませるだけでなく、ホルモンバランスを整える上でも非常に重要な役割を担っています。
睡眠中には、妊娠に関わる様々なホルモンが分泌されるため、睡眠不足や不規則な生活は、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、排卵のリズムに影響を及ぼす可能性があります。

質の良い睡眠を確保するためには、毎日なるべく同じ時間に寝て起きる習慣をつけ、体内時計を整えることが基本です。
就寝前はスマートフォンやテレビの光を避け、リラックスできる環境を作ることも意識しましょう。
十分な睡眠で心身を休ませることが、妊娠しやすい体につながります。

④基礎体温の計測を続けて体のリズムを把握する

不妊治療中から習慣にしている方も多い基礎体温の計測は、治療をやめた後も続ける価値があります。
基礎体温を記録することで、排卵がきちんと起こっているか、黄体機能は正常かなど、自分の体のリズムやホルモンバランスの状態を客観的に把握できます。
これにより、妊娠しやすい時期を予測し、効果的にタイミングを合わせることが可能です。

治療のプレッシャーがない状態で、自分の体と向き合うツールとして活用することで、心に余裕を持って妊活に取り組めます。
体調の変化にいち早く気づくためにも、計測を続けることをお勧めします。

不妊治療をやめた後の自然妊娠に関するよくある質問

①40代でも自然妊娠の可能性はある?

40代になると、20代や30代に比べて妊娠率が低下し、流産率が上昇するのは医学的な事実です。
これは主に、卵子の質の低下や数の減少が原因とされています。
しかし、40代で自然妊娠する可能性が完全になくなるわけではありません。

実際に、不妊治療をやめた後に自然に子どもを授かる40代の方もいます。
可能性は年齢とともに低くなる傾向にありますが、個人の体質や健康状態、生活習慣によって大きく異なります。
治療のストレスから解放され、心身の状態が良くなることで、妊娠に至るケースも考えられます。

②一人目を不妊治療で授かった場合、二人目も自然妊娠は難しい?

一人目を不妊治療で授かったからといって、二人目も必ずしも同様の治療が必要になるとは限りません。
一人目の妊娠出産を経験することで、体質が変化し、妊娠しやすい状態になることがあります。
また、「一度妊娠できた」という経験が精神的な余裕を生み、ストレスなく妊活に取り組めることもプラスに働く場合があります。

一方で、一人目の時からの加齢や、不妊の原因が解消されていない場合は、二人目も自然妊娠が難しいことも考えられます。
まずは自然な形での妊娠を試み、状況に応じて専門医に相談するのがよいでしょう。

③一度やめた不妊治療を再開する場合の目安は?

一度中断した不妊治療を再開するタイミングに、明確なルールはありません。
最も重要なのは、夫婦が再び治療に前向きに取り組みたいという気持ちで一致していることです。

また、治療には精神的、経済的な負担が伴うため、心身ともに回復し、経済的な準備が整っているかも重要な判断基準になります。
医学的な観点からは、年齢が上がるほど妊娠率が低下するため、再開を考えるのであれば、あまり時間を空けすぎない方が望ましいとされています。
特に40歳を過ぎている場合は、早めに医師に相談し、自分たちにとって最善の選択肢を検討することが推奨されます。

まとめ

不妊治療をやめた後に自然妊娠する現象は、治療のプレッシャーから解放されることによるストレス軽減、排卵誘発剤の中止による卵巣機能の回復、治療で得た知識の活用など、複数の理由が考えられます。
その確率は年齢や不妊の原因によって異なりますが、可能性はゼロではありません。

治療のやめどきは、精神的・経済的負担、夫婦で決めた目標、医師の提案などを基に総合的に判断することが求められます。
治療をやめた後も、バランスの取れた食事や適度な運動、質の良い睡眠といった生活習慣を整えることが、自然妊娠の可能性を高めることにつながります。

鈴木 裕明

明生鍼灸院 院長/全日本鍼灸学会 認定鍼灸師

関連記事

最近の記事
  1. 不妊治療やめたら自然妊娠するのはなぜ?考えられる理由と確率を解説

  2. ずっと低温期でも妊娠した人の体験談|基礎体温の変化や兆候は?

  3. 妊活でできること|クリニックに行く前に試したい不妊対策と体づくり

おすすめ記事