「妊活・妊娠のタイミング」は、妊娠を望むカップルにとって最も重要な要素の1つではないでしょうか。最も適したタイミングを見つけることができれば、妊娠の可能性が高まります。これから妊活・妊娠のタイミングに関する有益な情報、ヒント、アドバイスを紹介しますので、私たちと一緒に理想的な妊活・妊娠タイミングを見つけましょう!
妊活・妊娠のタイミングは? 最適な時期を見つける方法
月経周期から予測
妊活・妊娠に最も適したタイミングは、大まかに生理直後の一週間から二週間後となっており、この期間は妊娠する可能性が最も高いとされています。
ただ、生理直後の一週間から二週間後だとかなり幅があり、実際にいつ妊活に取り組めば良いのか分かりませんよね。そんな時にわかりやすい計算方法としてオギノ式をお勧めします。
オギノ式とは
妊活・妊娠に最適なタイミングを探すための方法としてオギノ式があります。
1942年に産婦人科医の荻野久作氏が提唱した、妊娠のしやすい日と妊娠のしにくい日を計算する方法です。この方法は生理周期と生理予定日から排卵日を予測することで、妊娠のチャンスを最大化することができます。
生理周期 – 14日 = 生理が始まってから排卵が始まるまでの日数
排卵日から予測
妊娠を望むカップルにとって、排卵日当日と前後2日間の5日間が最も確率が高いとされています。
特に排卵日2日前と排卵日前日の2日間は、妊娠のチャンスが格段に高まります。
また、女性の体内での精子は平均2〜3日間(海外では最大で5日間の見解も有り)生存しますが、排卵後の卵子は約1日間だけ生存します。排卵日は毎月変わることがありますので、排卵日の数日前から2日間隔で性交渉することで、妊娠する可能性が高まりますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:How long do sperm live after ejaculation
月経周期の基礎知識
月経周期とは
月経周期は月経が始まった日から、次の月経の直前までの日数を指します。多くの教科書では28日が一般的とされていますが、実際には25~38日が正常な月経周期とされています。この月経周期は卵胞期、排卵期、黄体期の3つに分かれます。
排卵日とは
そもそも排卵とは卵巣内で成熟した卵胞に対する命令です。この命令は黄体形成ホルモンと呼ばれる特別なホルモンによって生じます。黄体形成ホルモンの命令により卵胞の壁が破れ、約40時間以内に卵子が腹腔内に飛び出すことが排卵です。この特別な瞬間を排卵日と呼びます。
あなただけの、排卵日のパターン
毎月の生理周期に個人差があるように、排卵日も個人によって異なることがあります。カレンダーに記録しても、月経不順の方にとっては排卵日の予測が困難な場合も多いです。
基礎体温表で調べる排卵日
排卵日を把握するにはどのような方法が良いのでしょうか?
婦人体温計で基礎体温を測ることで排卵日を知ることが、最も基本的な方法です。基礎体温の記録を続けることで、自分の身体のリズムを自分自身が把握することができます。
基礎体温のサイクルには個人差がありますが、通常は低温期と高温期があります。月経開始から2週間は低温期となりますが、2週間後に急激に高温期に変わります。
この急激に変化した2〜3日で排卵すると言われています。このとき、妊娠が成立していれば高温期が続きますが、妊娠がなかった場合は月経となり、再び準備が始まります。
基礎体温測定時の注意事項
婦人体温計は口の中で測定するのがポイントです!
婦人体温計の特徴としては、口腔内で体温を測ります。口腔内は外気の影響が少なく、正確な基礎体温を測ることができます。また、起床後に活動してから測定すると体温が上昇してしますので、朝目が覚めた瞬間に手に取って測定しましょう。
1.朝起きたらすぐに婦人体温計を使って体温を測る
2.舌の裏側の付け根に当てる
3.舌で婦人体温計を押さえ、口を閉じて測る
4.手で婦人体温計を固定して測る
5.測るときは口を閉じ、鼻で息をする
6.できるだけ同じ時間に測るようにする
排卵日検査薬で調べる排卵日
近頃、ドラックストアでは排卵日検査薬を簡単に購入することができます。この薬は尿を検査することで、尿中のLH(黄体形成ホルモン)の温度を測定する仕組みになっています。この薬は排卵が起こる前に、急激にLHが分泌されるという特性を利用しており、基礎体温表と一緒に利用することで、妊娠する確率も高くなると言われています。
排卵日が近くなると体に起こる変化
排卵前は体に変化が起こることもあります。例えば、おりものが増えたり、胸が張ったりすることもあります。また、排卵の時には排卵痛も感じることがあります。しかし、これらの変化は自分の体が妊娠の準備をしているサインなんです。自分の体の小さな変化を見逃さないで、一緒に向き合っていきましょう。
ただし、おりものの量や排卵痛にも個人差がありますので、おりものが増えたからと言って必ずしも排卵しているとは限りません。基礎体温表に照らし合わせながら目安の一環として考えてください。
″狙い目の日″は必ずしも正しくない
妊活・妊娠のタイミングは目安として:回数も重要
さて、ここまで基礎体温を記録し、検査薬を試し、排卵日に行為をおこなっても妊娠する確率は、健康な女性で約30~50%とされています。妊娠の確率が最も高いとされている排卵日の2日前、次に排卵日の前日と言われています。精子の寿命は約48〜72時間ですので、排卵日の5日前から定期的な性行為が必要です。
これらのことを踏まえると、週に3日程度のスキンシップが理想的と考えられますが、共働きの方やすでにお子様がいらっしゃり、なかなか時間やタイミングを作れないカップルも少なくはないのではないでしょうか。
カップル間のコミュニケーションや会話も非常に重要ですので、妊活の際には女性の身体の様子とも相談しながら、少なくとも排卵日前後にはタイミングを作るようにすることが大切ですね。
その他、妊活のためにできること
1.健康な生活スタイルの維持
妊娠するためには、健康的な生活スタイルが大切です。適度な運動、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠などが重要です。
2.正常な体重の維持
過度な運動や食事制限は、妊娠するためのチャンスを減らす可能性があるので、まずは正常な体重を維持することが重要です。その正常な体重を調べるためにBMIを用いてみましょう。
以下に妊娠前の体重(BMI)の計算方法と、妊娠前のBMIを参考に妊娠中の体重増加の推奨値を紹介しましたので、参考にしてみてください。
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
例:身長160cm、体重50kgの人のBMIは? ➡︎ 50(kg) ÷ 1.6(m) ÷ 1.6(m) = 19.5
参考:https://www.mhlw.go.jp/content/000788598.pdf
参考:https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_sanka_2020.pdf
3.ストレス管理
ストレスは妊娠のチャンスを減らす原因になります。ストレス管理のためのヨガやメディテーション、または趣味などのアクティビティを楽しむことが大切です。
4.正常なホルモンバランスの維持
ホルモンバランスは妊娠するために大切な役割を担います。栄養バランスの良い食事、適度な運動、健康な睡眠などがホルモンバランスの維持に効果的です。
5.治療オプションの検討
これまで紹介した方法を試してもなかなか妊娠に結びつかないカップルは,、先生とのコンサルテーションを通じて、自分に合った治療オプションを検討することが大切です。一度パートナーと共に色々なクリニックや鍼灸院へ足を運んでみてください。
まとめ
「妊活・妊娠のタイミング」は、妊娠を望むカップルにとって最も重要な要素の1つです。また、妊娠をするためには妊娠しやすいタイミングを正確に特定することが重要です。これには、女性の月経のサイクル、排卵日、精子の寿命などが含まれ、妊娠の流れを理解することで妊娠の可能性を高めることができます。
妊活のためには、健康的なライフスタイル、ストレスフリーな生活、そして正確なタイミングを特定することが大切です。自分自身のボディサインを見逃さず、パートナー・家族、そして信頼できる先生と共に理想的な妊活・妊娠のタイミングを見つけましょう。
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