電話予約
WEB予約
instagram
アクセス
公式LINE 無料相談

妊活の豆知識

生理が来たのに基礎体温が下がらない原因は?妊娠や病気の可能性も解説

基礎体温を測っていて、生理が来たのに基礎体温が下がらないと、妊娠や病気の可能性を考えて不安になるかもしれません。
通常、生理が始まると基礎体温は低温期に入り低下しますが、生理が来たのに体温が下がらない状態が続く場合、いくつかの原因が考えられます。
この記事では、生理周期と基礎体温の基本的な関係から、生理中に体温が下がらない場合に考えられる原因、そして具体的な対処法までを解説します。

生理が来ても基礎体温が下がらないのはなぜ?

生理が来ても体温が下がらない状態は、女性の体からのサインかもしれません。
通常、生理の開始と共に体温を上昇させるホルモンの分泌が減少し、基礎体温は下がります。
しかし、生理が来ても高温期が続く場合、妊娠の初期症状である着床出血を生理と勘違いしている可能性や、ホルモンバランスの乱れ、あるいは婦人科系の疾患が影響している可能性が考えられます。
また、風邪など一時的な体調不良が原因の場合もあります。

まずは基本から!生理周期と基礎体温の正常な関係

生理が来たのに体温が下がらないという状態を正しく理解するためには、まず生理周期と基礎体温の正常な関係を知ることが重要です。
女性の体は、約1ヶ月の周期でホルモンバランスが変動し、それに伴って基礎体温も低温期と高温期の二相に分かれます。
この基本的なリズムを知ることで、ご自身の体の変化が通常とどう違うのかを客観的に把握する手がかりとなります。

生理周期は低温期と高温期の2つに分かれる

女性の生理周期は、排卵を境にして「低温期(卵胞期)」と「高温期(黄体期)」の2つの期間に分けられます。
生理開始から排卵までは低温期にあたり、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が活発になります。
この時期は心身ともに安定しやすいです。
排卵後から次の生理までは高温期となり、黄体ホルモン(プロゲステロン)が優位に分泌されます。
プロゲステロンには体温を上昇させる働きがあるため、基礎体温が低温期に比べて0.3〜0.5℃ほど高くなります。
この高温期は通常約14日間続きます。

通常、生理が始まると基礎体温は低下する

排卵後に分泌が増える黄体ホルモン(プロゲステロン)は、妊娠が成立しなかった場合にその役目を終え、分泌量が急激に減少します。
このプロゲステロンの減少が引き金となり、不要になった子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに排出されるのが生理です。
プロゲステロンには体温を上昇させる作用があるため、その分泌量が減ることで基礎体温は下降し、再び低温期へと移行します。
したがって、生理の開始と基礎体温の低下は、通常セットで起こる体の変化と言えます。

生理が来ても基礎体温が下がらないのは妊娠のサイン?

生理のような出血があったにもかかわらず、基礎体温が高いまま下がらない場合、まず考えられる可能性の一つが妊娠です。
出血があったことで妊娠していないと判断しがちですが、その出血が通常の生理ではないケースがあります。
例えば、妊娠初期に起こる「着床出血」や、ごく初期の流産である「化学流産」の可能性も考慮に入れる必要があります。
これらのケースについて、詳しく見ていきましょう。

「着床出血」を生理と見間違えているケース

着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる少量の出血のことです。
この出血は、生理予定日の前後に起こることが多いため、通常の生理と勘違いしてしまう場合があります。
しかし、着床出血は生理の経血と比べて量が少なく、ピンク色や茶褐色のおりもの程度で、1〜3日程度の短期間で終わることがほとんどです。
妊娠が成立しているため、体温を上げる作用のある黄体ホルモンの分泌は続きます。
そのため、出血があっても基礎体温は高いまま維持されることになります。

ごく初期の流産(化学流産)の可能性

化学流産とは、受精はしたものの、子宮内膜への着床が継続せず、超音波検査で胎嚢が確認される前に流産してしまう状態を指します。
妊娠検査薬では一時的に陽性反応が出ますが、その後に生理と同じような出血が始まります。
受精によって黄体ホルモンの分泌が維持されるため、出血が始まってもしばらくは高温期が続くことがあります。
その後、妊娠が継続できないことでホルモン分泌が低下し、数日かけて徐々に基礎体温が下がっていくのが特徴です。
出血の量は通常の生理と同じか、少し多いこともあります。

妊娠以外で生理中に基礎体温が下がらない主な原因

妊娠の可能性がないのに生理中に基礎体温が下がらない場合、ホルモンバランスの乱れや何らかの病気が関係している可能性があります。
女性の体は非常にデリケートであり、ストレスや生活習慣、婦人科系の疾患、さらには服用している薬や一時的な体調不良など、様々な要因が基礎体温に影響を及ぼします。
ここでは、妊娠以外に考えられる主な原因をいくつか紹介します。

黄体ホルモンの分泌が続く「黄体機能不全」

黄体機能不全は、排卵後に形成される黄体の働きが不十分で、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が正常に行われない状態です。
プロゲステロンの分泌量が少なかったり、分泌期間が短くなったりすることが特徴ですが、逆にホルモンの分泌リズムが乱れ、生理が始まってもプロゲステロンがスムーズに減少しないケースもあります。
その結果、体温がなかなか下がらず、高温期がだらだらと続いてしまうことがあります。
高温期が短い、あるいは低温期との差がはっきりしないなど、基礎体温グラフの乱れとして現れることもあります。

ストレスや生活習慣によるホルモンバランスの乱れ

過度なストレスや睡眠不足、不規則な食生活、急激なダイエットなどは、ホルモン分泌をコントロールしている脳の視床下部や下垂体の機能に影響を及ぼすことがあります。
これらの司令塔の働きが乱れると、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンのバランスが崩れてしまいます。
その結果、生理周期が乱れたり、プロゲステロンの分泌が正常に低下せず、生理が来た後も基礎体温が下がりにくくなったりする原因となります。
生活リズムを整えることが、ホルモンバランスの安定にもつながります。

子宮内膜症など婦人科系の病気が隠れている可能性

子宮内膜症や子宮腺筋症といった婦人科系の病気は、体内で慢性的な炎症を引き起こすことがあります。
この炎症が原因で、生理周期とは関係なく微熱が続き、基礎体温全体が底上げされることがあります。
その結果、低温期と高温期の差が分かりにくくなったり、生理が始まっても体温が十分に下がらなかったりする状態が見られます。
特に、月経を重ねるごとに悪化する強い生理痛や、経血量の増加、性交痛などの症状を伴う場合は注意が必要です。
気になる症状があれば、早めに医療機関に相談することが求められます。

風邪や感染症などによる一時的な発熱

基礎体温は非常に繊細で、婦人科系の要因だけでなく全身の健康状態にも左右されます。
例えば、風邪やインフルエンザ、膀胱炎などの感染症にかかると、体はウイルスや細菌と戦うために発熱します。
この発熱が生理の時期と重なった場合、本来ならプロゲステロンの減少によって下がるはずの基礎体温が、病気による発熱の影響で高いまま記録されることがあります。
のどの痛みや咳、鼻水、倦怠感など、他に体調不良のサインがないかを確認することも大切です。
この場合、病気が治ると基礎体温も元に戻ることがほとんどです。

服用している薬やホルモン剤が影響している場合

不妊治療で黄体ホルモンを補充する薬(デュファストン、ルトラールなど)を使用している場合、その薬の作用によって基礎体温は高い状態に保たれます。
そのため、薬を服用している期間中に出血が始まっても、基礎体温は下がりません。
また、排卵誘発剤や一部のピル、精神科で処方される薬、ステロイド剤なども、ホルモンバランスに影響を与え、基礎体温を変動させる可能性があります。
現在何らかの薬を服用している場合は、その副作用として体温に影響が出ていることも考えられます。
不明な点は、処方した医師や薬剤師に確認してみましょう。

生理中でも基礎体温が高い状態が続くときの対処法

生理が来ても基礎体温が高い状態が続くと、不安を感じるかもしれません。
しかし、慌てずにまずはご自身の体の状態を冷静に観察することが第一歩です。
日々の正確な計測を続けるとともに、出血の状態や他の症状も記録しておきましょう。
その上で、妊娠の可能性を確認したり、必要であれば専門医に相談したりと、段階的に対処していくことが問題解決につながります。

正確な基礎体温の計測と記録を続ける

まず基本となるのは、日々の基礎体温を正確に測り、記録を継続することです。
一度や二度の測定結果だけで判断せず、数日間から1週間程度のスパンで体温の推移を見守りましょう。
計測は、毎朝同じ時間に、目が覚めて体を動かす前に行うのが原則です。
婦人体温計を舌の下に挟んで正しく測定します。
体調不良や計測ミスによる一時的な変動の可能性もあるため、冷静にデータを蓄積することが重要です。
この記録は、後に医療機関を受診する際に、医師が状態を把握するための貴重な情報源となります。

出血の状態やほかの体調変化もメモしておく

基礎体温の数値だけでなく、出血の状態やその他の体調変化もあわせて記録しておくと、原因を探る上で非常に役立ちます。
出血については、量(ナプキンを替える頻度など)、色(鮮血か、茶褐色か)、期間(何日間続いたか)などを具体的にメモします。
また、腹痛や腰痛の有無と強さ、頭痛、吐き気、胸の張り、普段と違うおりものなど、体に出ている他のサインも書き留めておきましょう。
これらの情報と基礎体温のグラフを照らし合わせることで、出血が通常の生理なのか、あるいは着床出血や不正出血なのかを判断する材料になります。

まずは妊娠検査薬で確認してみる

生理のような出血があっても高温期が続く場合、着床出血の可能性を考慮して、まずは市販の妊娠検査薬で確認することをおすすめします。
検査を行うタイミングは、一般的に「予定していた生理開始日から1週間後」が目安です。
この時期であれば、妊娠していれば尿中のhCGホルモン濃度が十分に高くなっており、正確な結果が得られやすくなります。
もし陽性反応が出た場合は、子宮外妊娠などの異常がないかを確認するためにも、できるだけ早く産婦人科を受診してください。

2週間以上続くなら婦人科を受診しよう

妊娠検査薬で陰性であったにもかかわらず、高温期が2週間以上続く場合や、不正出血、ひどい腹痛など他の気になる症状がある場合は、婦人科を受診しましょう。
通常の高温期は14日前後であるため、それ以上続く場合はホルモンバランスの乱れや、黄体機能不全、子宮内膜症といった病気の可能性が考えられます。
自己判断で様子を見続けるのではなく、専門医による診察を受けることが大切です。
受診の際には、これまで記録してきた基礎体温のグラフや体調のメモを持参すると、診断の助けになります。

まとめ

生理が来た後も基礎体温が下がらない場合、その原因は着床出血といった妊娠の可能性から、黄体機能不全やストレスによるホルモンバランスの乱れ、婦人科系の病気、一時的な発熱まで多岐にわたります。
まずは慌てず、正確な基礎体温の計測を続け、出血の量や色、その他の体調変化も記録することが重要です。
妊娠の可能性がある場合は妊娠検査薬を使用し、陽性であれば速やかに産婦人科を受診してください。
陰性であっても高温期が2週間以上続く、あるいは他の不調がある場合は、原因を特定するために婦人科への相談を検討しましょう。

関連記事

最近の記事
  1. お灸を使った妊活

  2. 妊活がつらい、もう疲れた…と感じたときの乗り越えるポイント

  3. 生理が来たのに基礎体温が下がらない原因は?妊娠や病気の可能性も解説

おすすめ記事