妊活の期間は人によってもさまざまですが、年齢が1つの境い目となっており、妊娠を望む多くの女性が「みんなは、どれくらいの時期からやっているのだろう?」と不安に思っています。また、妊活期間がどれくらい必要なのかも始める上で気になる所ですよね。
そこで今回は、妊活期間の平均や妊活が成功しやすい人、失敗しやすい人、妊活期間中にやっておきたいことなどをご紹介します。妊活の期間は個人差があるので、ある程度気楽に構えて、妊娠の効率を上げてみましょう。
妊活期間の平均は?
妊活期間の平均を見てみると、「妊活を開始すると同時に医療機関を受診した」との回答が一番多くて33.0%。
次に「妊活を開始してから3カ月程度で医療機関を受診した」との回答が 18.2%。
「妊活を開始してから半年ほどで医療機関を受診した」との回答が17.2%。
つまり、約68.4%程の女性が妊活を開始後、半年以内に医療機関を受診しているとの統計があります。
※参考:https://www.mhlw.go.jp/content/000766912.pdf
こうした平均値から見てみると、医療機関などを妊活と同時に受診している人は多く、中でも20代から30代始めの女性が多い印象です。なぜなら、女性は若い人ほど妊娠しやすいと言われているからで、妊活も年齢を重ねる前にと考えている女性が多い結果がでています。
妊活の開始年齢は早い方がよい?
妊活の開始年齢では、20〜30代前半の若い女性が多く、とくに20代後半から始める人よりも30代前半から妊活を始める人が多いようです。なかでも半数以上の人が妊活を始めて半年ほどで妊娠しており、早ければ早いほどいいとまでは言えませんが、妊娠適齢期に当たる20〜30代前半に妊活を始める人の方が妊娠の確率も上がるようです。
逆に注意したい年齢の人は、30代後半や40代の女性で、女性は年齢を重ねていくごとに、子宮がん、子宮内膜症などの子宮関連のけがや疾病を発症しやすくなります。そうなると、不妊治療と同時に手術費や入院費などがプラスされ、身体的な面でも金銭的な面でも負担が多くなります。だからこそ、妊活はできるだけ早めに始めるのがよいとされているのです。
平均年齢は第一子と第二子でも違う
厚生労働省の人口動態統計によると、妊娠もしくは出産した女性の年齢は、2018年では30代の前半が最も多いとの結果も出ています。2002年までは20代後半で出産する人が多かったのに比べて、2003年以降では、30代前半で出産する人が増えているとの結果がでているようです。
また、第一子の場合の女性の年齢は20代後半と30代前半が同じくらいですが、第二子からは30代の前半で出産しており、今までの結果からも現在は30代前半で出産を迎える人も多いようです。
ただ、注意点として二人目以降の子供の妊娠率は下がる傾向にあると言い、妊娠時の年齢だけでなく、ほかにも、出産後の母体の変化が強く影響しています。上記でも軽く触れましたが、子宮筋腫などのケガや子宮内膜症などの疾病にかかりやすくなることから注意が必要とされます。
※参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei18/dl/08_h4.pdf
妊活には妊娠しやすい期間がある
妊活を始めるのであれば、できるだけ妊娠しやすい期間にしたいものですが、妊娠しやすい時期は排卵日の前後と言われています。排卵後に卵子が受精できる期間は約24時間ほどと短く、精子が受精能をもつ期間は48時間から72時間ほどしかありません。
以前のブログ:「妊活・妊娠のタイミングとヒント【成功率を高める方法】」でも説明しましたが、排卵日当日と前後2日間の5日間がもっとも妊娠しやすい時期と言われており、妊活もその時期を計算して始めるのがおすすめです。
妊活が成功しやすい人
妊活が成功しやすい人の特徴は「妊娠のためのサイクルが順調に回っている人」とも言えるので、卵子が通りやすい卵管を持っている人、受精卵が着床しやすい子宮を持っている人、排卵のための卵巣機能が整っている人が妊娠もしやすく妊活向きと言えます。
そのため、生理不順が起きづらい人や年齢が35歳以下の人は妊活が成功しやすいです。女性が社会進出している昨今では、晩婚化や晩産化が進んでいるため、できるだけ早めに妊活をした人が妊娠率も上がる計算になります。
妊活に失敗しやすい人
妊活が失敗しやすい人の特徴は、まず年齢が35歳以上であること、もしくは痩せすぎの人や太り過ぎの人も妊娠しづらく、妊活の効果が得られないことが多いです。また、通常であれば、女性の生理が始まってから終わるまでの期間には「排卵までの低温期」と「排卵後の高温期」の2種類がありますが、妊活に失敗しやすい人は基礎体温にあまり変化がありません。
また、家族に喫煙者がいる場合、性感染症にかかった経験がある場合、子宮内膜症にかかっている(生理痛が酷いなど)場合なども妊娠がしづらくなる原因で、妊活もまた失敗しやすくなります。この中でも、喫煙は胎児の体重など健康状態にもかかわる重大な要素なので、妊婦はもちろん、周りの家族も妊活中は控えるようにしてください。
妊活期間中にやっておきたいこと
妊活をするなら、期間中に適度に医療機関を受診し、今の健康状態を確かめておくことが必要です。20代と若い年代でも妊娠しない女性もいますし、一方で、40代ですぐに妊娠する女性もおり、個人差は大きいです。その上で、以下の行動を試すと妊活の効率も上がります。
①運動習慣をつける
先ほど太り過ぎの人や痩せすぎの人は妊娠しづらいと書きましたが、もしこれらの不安要素を解消するなら、適度な運動をする習慣を身につけましょう。なぜ、運動するのが良いかといえば、生殖機能の働きを良くしてくれるからです。
適度な運動をして体重をコントロールできれば、いざ妊娠した場合でも難産を防げます。ただ、痩せようと思うあまりに、ハードな運動をすると逆効果になる可能性が高いので、妊娠中はヨガやストレッチなどの軽い運動がおすすめです。
②冷えには注意
妊活中はとくに冷え性の女性は注意が必要で、体が冷えるのは「妊娠に重要な卵巣が冷える」状態だと思ってください。また、妊娠率に影響する腸内環境の悪化にも冷えは関係してきます。
腸内環境が悪化してしまうと、妊活に必要な栄養を吸収しづらくなる、妊娠率を高める子宮内フローラの悪化にもつながるので意外と冷えは重要です。妊娠しやすい体作りのためにも、生姜湯や白湯などで体の冷えを改善してみましょう。
③食生活の見直し
以前のブログ「妊娠への近道:妊活に必要な食べ物と栄養素」でも説明したように、妊活を成功させたいあまりに「この食べ物が妊娠しやすい」など、食生活に偏りがでてしまうのも良くありません。
妊活中であっても、通常の生活の中でバランスのよい食生活を送るのもポイントです。また、昔の人はよく「妊娠中は子供の分(二人分)も食べなさい。」などという人も多かったみたいですが、糖質の取り過ぎには注意してください。
糖質を取り過ぎると太る心配だけでなく、卵子を含む体の老化を加速する原因にもなります。また、産まれてくる赤ちゃんのためにも、ぜひ葉酸の摂取も忘れないでください。
④ストレスにも注意
妊活中は、強いストレスが影響してくるので、できるだけストレスをためないようにするのもポイントです。なぜストレスが良くないかといえば、強いストレスは自律神経を乱してしまい、ホルモンバランスも乱れることで妊娠しづらい体にと変化してしまうからです。
とくに、妊活中になかなか妊娠しないことで、家族からのプレッシャーや自分自身のストレスが増えるのも、妊娠を遠ざける理由になります。そのため、妊活中はストレス発散できる趣味や活動を見つけておくのもポイントです。
⑤生活リズムを乱さない
妊活中には生活リズムが乱れるのもよくないので、規則正しい生活を送るようにしてください。たとえば、毎日同じ時間に起床する、3食しっかり食べる、早めに寝るなども妊娠率をアップするのに大切な要素です。特に、決まった時間に睡眠をとる癖をつけておくと、ホルモンの分泌も正常に働き、妊娠に向けた体作りの基礎となってくれます。
まとめ
妊活を始める女性の多くが20代〜30代ですが、昨今は晩婚化が進んでおり、妊活を始める期間の平均もだんだんと高齢化しているようです。妊活の期間が長くなると不安に思う女性も多いですが、上記でもご紹介したように20代で妊娠しない人もいれば、40代ですぐに妊娠する人もいるなど個人差があると考え、それをストレスにしないようにしましょう。
妊活中の失敗で多いのが、妊娠を焦るあまりにストレスをためてしまい、返って妊娠しづらい体を作ってしまうことです。妊活期間は個人差があることを念頭におき、まず体に負担がかからないようにするのが第一です。妊活期間は人それぞれなので、焦らず気長に妊活を続けてみてください。
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