妊活の豆知識

妊活中の温活は夏にこそ必要?温活のメリットや効果的なやり方

妊活中の温活は夏にこそ必要?温活のメリットや効果的なやり方|明生鍼灸院

妊活中は、より日常的な冷えに注意が必要とされます。冷えがなぜ良くないかと言えば、体温が下がると血流が悪くなるからです。血流が悪くなれば、生命維持に直結しない生殖器の働きが衰え、妊娠しづらい体にと変化してしまいます。

夏場に冷えは関係ないと思われる方も多いかもしれないですが、冷たい飲み物や食べ物が増える時期こそ、冷えには気をつけないといけません。特に、自然妊娠を望んで妊活をされている方は、日々の生活に温活を取り入れ、妊娠率を高めるようにしてみてください。

夏の妊活にこそ温活が大切

妊活中の温活は夏にこそ必要?温活のメリットや効果的なやり方|明生鍼灸院

積極的に妊活に取り組んでいる方の中には、普段の体温に気を配っている方も多いと言います。そのため、自然妊娠を望んで妊活をしている方はもちろん、産婦人科、クリニックなどに通っている場合も、基礎体温を計ることが推奨されています。ただ、意外かもしれないですが、夏場の冷えに悩んでいる方は多いです。

夏に冷え?と思われるかもしれませんが、実は夏にこそ温活が大切とも言われています。以下に、夏場に温活をした方が良い理由や冷えがもたらす悪影響などご紹介します。

そもそも温活とは?

温活とは「日々の生活スタイルを見直して体を温める活動」を指します。体温が適温に上がれば冷えの対策にもなり、妊活中の妊娠率を上げるだけでなく、美容や健康にも良いとされるため、ぜひ取り入れたい活動です。現代人は、生活習慣や食生活の乱れで、冷えに悩む女性も多く、夏場でも冷えに悩む方はいます。もちろん冬場の冷えも気になる所ですが、夏場でも油断せずに、自分の体温を上げる活動をしてみましょう。

現代人が体が冷えやすい理由

現代人は体が冷えやすくなっていると言われていますが、原因は生活習慣や食生活などにあります。特に夏場は、外気温が高いこともあってか、冷たい食べ物を食べることが多く、それもまた夏場の冷えの原因です。まずは、体が冷えやすい原因を知って、できるだけ冷えが起こりにくい環境を作ることも大切です。

運動不足が原因

運動不足が長く続くと、筋肉が減ると同時に基礎代謝が落ちます。基礎代謝とは寝ていても消費されるエネルギーで、生命維持に必要なエネルギーでもあります。では、なぜ基礎代謝が減ると良くないのかと言えば、熱を作り出す力が落ちてしまうからです。普段の通勤に車で移動したり、電車で移動したりなど、現代人は運動不足に陥りやすいと言われています。運動不足が続く結果、体温が十分に上がらず、低体温=冷え性を招いてしまいます。

食生活による冷え

昔の日本では、普段の食事に温かい煮物や味噌汁などを食べることが多く、食べ物も旬の時期しか手に入りませんでした。ただ、現代ではきゅうりやトマトなどの体を冷やす野菜がオールシーズン手に入るようになり、特に夏場は温かい食べ物を取らない方が増えています。また、アイスコーヒーやかき氷などの冷たい飲み物も年中手に入るようになり、昔よりも体が冷えやすい食生活に変化しています。

冷たい飲み物などは夏には必需品とも言えます。とはいえ、冷えの対策をするなら、夏場でも冷たい飲み物を控えるなど食生活を改善する必要がありそうです。

温活が必要な理由と冷えが良くない理由

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夏場でも温活が必要な理由は「血行不良になりやすい」「免疫力が落ちる」「基礎代謝が落ちる」「便秘になりやすくなる」などの問題が発生するからです。特に、妊活中に血行不良になると、生命維持の臓器などが優先され、生殖器などに血液が十分に行き渡らなくなります。また、免疫力が落ちれば病気にかかりやすくなり、基礎代謝が落ちると太りやすくなる、便秘になると老廃物を排出できないなど、冷えが良くない理由は多いです。

特に、自然妊娠を望んで妊活をしている方には、冷えは大敵となります。そのため、夏場であっても温活をして、妊娠率を上げる工夫も必要かもしれません。

妊活中に温活をするべき理由

温活が妊活に効果的であるかどうかは、まだ科学的にははっきりしていない部分もあります。ただ、温活をして冷えを改善できれば、基礎体温が上がったり、免疫力が高くなって風邪などにかかりにくくなるなどメリットは多いです。例え、妊活が温活と直結していなかったとしても、体の調子を整えるのは悪いことではありません。以下に、妊活中に温活が必要な理由などご紹介します。

子宮や卵巣の冷えを防ぐため

血流が滞ると、人間の体の仕組みとして、まず生命維持に必要な心臓などの臓器に優先して血液が送られます。そのため、冷えで血流が悪くなれば、生命維持に直結しない生殖器官への血液は後回しにされます。血液には栄養素も含まれているため、血液が送られないと子宮や卵巣の働きも低下する可能性大です。ただでさえ、子宮や卵巣は冷えやすい器官でもあるため、血流が悪くなると、さらに冷えてしまうなど悪循環が生まれます。

卵巣機能の低下を防ぐため

上記で説明したように、冷えで血流が悪くなると子宮が冷えてしまい、卵巣の機能も低下します。そうなると卵子の発育も悪くなり、発育が悪い卵子は受精しにくい状態であるため、妊娠率が下がると言われています。また、卵巣の機能が低下すると、排卵障害を引き起こす可能性が高くなり、冷えは妊活中にも悪影響を及ぼす部分です。

着床しやすくするため

冷えで血流が滞ると、子宮内膜も育ちにくくなり、卵子と精子が出会ったとしても着床しづらくなると言います。また、無事着床したとしても、流産の危険性が高まるなどの問題が発生する可能性が高いです。妊活中は着床までが大変ですが、冷えの影響で着床しづらくなるとすれば、冷えを改善したほうが良いのは間違いありません。

血行不良や基礎代謝低下を防ぐため

冷えで血行不良になると、せっかく妊活に良いとされる「葉酸」「鉄分」「亜鉛」などを摂取したとしても、体内に行き渡らなくなります。また上記でも説明したように、血行不良は基礎代謝の低下を招き、太る原因にもなると言われています。妊活中に太りすぎてしまうと、ホルモンバランスも乱れやすくなり、妊娠率が下がる原因の1つです。

免疫力を上げるため

人間は平熱が1度下がっただけでも、免疫力が30%ほど減少すると言われています。妊活中に病気にかかると、妊娠率にも影響するため、免疫力が下がるのは良くありません。また、免疫力が下がると風邪に代表されるウイルスへの抵抗力も弱まるため、妊娠のタイミングを逃してしまう可能性もあるため、冷えには要注意です。

妊活経験者の99%が温活が重要と回答

昨今温活が注目されるようになり、低くなった体温を適温まで温める温活もまた重要視されるようになりました。妊活中はクリニックなどで子宮の検査をする、正しい治療を受けるなども大切ですが、温活は自然妊娠を望まれている方にも効果的と言われています。natural tech(ナチュラルテック)株式会社の調査によると、妊活時に温活を重要視している人は99%と高く、また、妊活中に温活に取り組んでいる人の割合は85%とかなり高い数値です。

他にも、温活を続けたことで体の変化を実感された方は68%と、中でも基礎体温がアップしたと感じた人が多いという結果になりました。さらに、温活によって妊娠できたと思っている方は80%と、科学的にはまだ実証されていなかったとしても、妊活と温活は切っては離せない関係であることがわかります。

ただ一方で、温活は長期間継続しないと効果が薄いとのデータもあり、温活で一番大変なのは続けることとの問題も指摘されています。

※出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000042157.html

効果的な温活のやり方

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妊活は夏場だけや冬場だけに行う活動ではないため、温活もまたオールシーズン行う必要があります。では具体的にどのような温活をするのが効果的なのかなど、基本的なやり方をご紹介します。

食べ物や飲み物に気をつける

今はオールシーズン手に入る野菜も増えたので、夏場でも秋や冬が旬の野菜も手に入るようになりました。秋や冬に旬がある野菜には、生姜や根菜類などがありますが、この時期の野菜には体を温める作用があります。夏場は体を冷やすきゅうりやトマト、冷たいビールなどが欲しくなるかもしれません。ただ、妊活中に冷えは良くないので、意識して体を温める野菜を食べたり、常温やホットの飲み物を摂取することを心がけましょう。

ちなみに、ホットドリンクにはコーヒーなども含まれますが、カフェイン入りの飲み物は、低体温を招きやすいとも言われています。少量なら問題ないですが、妊活中はカフェインの摂取を控え、温かいお茶、もしくは白湯を飲むようにしてみてください。

運動不足を解消する

運動をすると血流が良くなり、基礎代謝がアップすることで体温もまた上がりやすくなります。体が生み出す1日の熱エネルギーの約60%が筋肉を動かすことで発生するとの説もあるくらいで、運動は温活では非常に重要な要素です。ハードな運動は逆効果になりますが、ゆっくりと呼吸をして長時間運動する有酸素運動が、妊活中には効果的とされます。

有酸素運動がおすすめの理由は、下半身を鍛えられるからです。人間の筋肉の約2/3は下半身に集まっているとも言われており、温活では下半身を鍛えたほうがより効率的に体温を上げられます。有酸素運動には種類がありますが、まずは、道具もいらず簡単に始められるウォーキングなどで温活をし、基礎体温を上げてみてください。

入浴方法を変えてみる

温活で一番簡単な方法とされるのが入浴ですが、38度~40度くらいのお湯に15分ほど浸かると体温が効果的に上がるとも言われています。熱すぎるお湯に浸かるのは体に負担がかかるので良くないですが、じわりと汗がにじむ程度のお湯なら、体温が1度ほど上がるとされ、温活にも効果的です。入浴がおすすめな理由は体温が上がることに加え、適度な水圧が体にかかることで、むくみなども解消されるからです。

また、リンパ腺やツボが足の裏に集中しているため、下半身から上半身にかけてゆっくりと温まる足湯も効果的とされます。夏場はシャワーだけで済ませる方も多いですが、冷えで悩んでいる方は夏場も湯船に浸かるようにして、体を内部から温めるようにしてください。

鍼灸を受けてみる

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体温が下がることで血流が悪くなり、内臓の働きが低下すると、身体は生殖器の働きを弱め、生命維持を優先させてしまいます。そうなると、妊娠するだけの機能が発揮できないため、妊娠しにくくなってしまうなどの問題も発生するでしょう。その対策として温活があり、続けることで好循環も生まれます。

温活は日常生活でも取り入れやすいですが、生殖器の働きをより強めたいなら、鍼灸を受けてみるのも1つの方法です。生殖器の働きを正常にするためにも、まずは内臓の働きを正常化し、妊娠できる身体にすることが大切です。

まとめ

妊活中は冷えの改善が必要で、夏場でも冷えには要注意です。現代人は昔の人よりも冷えに悩まされる方が多いですが、理由は、食生活の変化や生活習慣の変化によって、冷えやすい環境にあるからです。冷えが改善されれば、より健康的に過ごせるのはもちろんですが、体温が上がることで得られるメリットも多くあります。夏場だから冷えは関係ないと考えるのではなく、夏場はより冷える要素が多いと考え、温活もぜひ取り入れてみてください。

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